なんとも神秘的なものを感じずにはいられない
杉の古木が立ち並ぶ参道を進むと…
『高天彦神社』 (たかまひこじんじゃ) が見えてきます
御祭神 高皇産霊神(たかみむすびのみこと)
大和朝廷に先行する葛城王朝の祖神高皇産霊神を奉斎する名社
神話では天照大神の御子の天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)に
本社の御祭神の娘の栲幡千々姫命(タクハタチチヒメノミコト)が嫁がれ
その間にお生まれになった瓊々杵尊(ニニギノミコト)が高天原からこの国土に降臨されます。
延喜式では最高の名神大社として、月次・相嘗・新嘗の祭りに は官幣にあずかってきた古社であります
(パンフレットより)
残念ながら葛城王朝は神武天皇から開化天皇に至る九代で滅びてしまいますが
平群、巨勢、蘇我氏へと栄えていきます
参道にはなかったのに
なぜか神社内に入ると雪が積もってました
社殿は明治十年建築
その後方の山、「白雲岳」を御神体としています (前回の写真の山です)
この地に住んでいた葛城族は、この山を「神々の住む山」と信じ
『高天原』と呼び、神話として伝えていったのでしょう
弥生時代中期には、葛城族は御所市柏原に移り住み
葛城川流域の鴨族と部族国家を形成しました
神武天皇が橿原宮で帝位につかれたのも、柏原の地なんだそうです
神社は小さくて寂しい感じがしますが
その歴史と成り経ちには
神秘的なものを感じずにはいられない場所です