開幕後13試合連続チーム本塁打なし、外れ1位に5球団競合など。BBC編集部が選ぶ2016年10大珍ニュース 【ベースボールチャンネル】
阪神・原口は支配下登録当日に一軍登録されるもユニフォーム間に合わず
2016年のプロ野球は3月25日に開幕し、各球団それぞれ143試合を無事に終えた。
今季、パリーグは独走Vが予測された福岡ソフトバンクホークスがまさかの大失速で三連覇ならず。セリーグは、今季から「超変革」をスローガンに掲げた金本知憲監督率いる阪神タイガースが3連敗以上を11度(最大7連敗)し、Aクラス入りを逃した。
2016年シーズンも数々の好プレーが随所にあった。しかし、今回は編集部で挙がった10大珍ニュースを時系列順に紹介したい。
はじめに、オリックス・バファローズが更新した不名誉な記録についてだ。
今季、パリーグは10試合目まで本塁打が出ないという珍事件が起きたが、そのなかでも、オリックスは最後までチーム初本塁打が出ずに苦しんだ。開幕からノーアーチの記録は1953年に大映スターズが記録した「12」というワースト記録を、63年ぶりにオリックスが「13」に更新してしまった。ちなみに同記録を止めたのは、来季から阪神へ移籍する糸井嘉男である。
次に、ユニフォームが間に合わず、借りたものを着用し出場した選手を挙げたい。
2009年ドラフト6位で阪神に入団した原口文仁である。故障で2013年から育成契約となり、背番号は「124」に。しかし今季は、春季キャンプ途中で一軍に合流し、オープン戦も出場。そして、開幕後の4月27日に支配下登録を勝ち取る。同日、5回に代打で本拠地デビューを果たすと、2打席目にプロ初安打をマークした。
この日、原口の新しい背番号「94」のユニフォームが間に合わず、山田勝彦バッテリーコーチのユニフォームを借りての出場となった。支配下登録当日に一軍登録されるも、念願の一軍デビューは借り物に袖を通しての出場という珍しい事態となった。
与えられたチャンスを生かし、プロ初安打を放つなど、印象的な一軍デビューを果たした原口。今季はチームの捕手としては最多の87試合に出場したが、来季は全試合でスタメンマスクを被れるよう、春季キャンプで存分にアピールしてほしい。
3つめは、10試合目に来日初本塁打を叩き込むも、日本に馴染めず退団した助っ人選手の退団についてだ。
メジャー通算162本塁打のジョニー・ゴームズ(元東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。リーダーシップにも定評があり、チームの中軸として活躍することを期待されていた。しかし、18試合に指名打者としてスタメン出場するも、65打数11安打、本塁打は4月6日のソロ本塁打のみ。同月25日には家庭の事情で帰国し、その後日本に戻ることなく退団している。一時は現地で引退報道も出たが、本人は否定し、メジャー復帰の道を探しているようだ。
退団の理由を米メディアに「地震が怖い」「コミュニケーションがとれない」とコメントするなど、印象深かったため、珍ニュース入りしている。
史上初のコリジョンサヨナラ
次に、異常な人気で話題を呼んだ“あの”キャラクターについてだ。
Ponta(Pontaサービスのキャラクター)の公式ツイッターで、「ポンタはオリックス・バファローズのキャップをてにいれた!!」というツイートとその様子を表したイラストが4月8日に上がった。同日、「ポンタはバファローズポンタになった!」という画像付きツイートでオリックスのユニフォームとキャップをまとったオリックス応援キャラクター『バファローズポンタ』が誕生。
同アカウントでは、試合前の応援している様子、勝ったときは喜んでいる様子、大敗したときにはやつれて変わり果てるなど、ファンの気持ちを表したツイートとイラストが呟かれ、話題を集めた。5月中旬からはベンチ入りし、6月上旬にはフォロワー10万人超えなど、ファンにとって、オリックスにとって欠かせない存在となっている。来季もツイートはもちろん、ベンチ入りにも期待したい。
5つめは、規定の不安定さを露呈したともいえる試合を挙げたい。
6月14日にマツダスタジアムで行われた広島東洋カープ対埼玉西武ライオンズ戦。9回ウラ2死一、二塁の場面で赤松真人の打球が二遊間を破り、その間に二塁ランナーの菊池涼介が本塁へ激走するも、上本達之(西武)が本封しアウト判定で延長戦の雰囲気となる。しかし、広島の緒方孝市監督が抗議し、ビデオ検証に移る。数分後に今季から導入されたコリジョンルールを適用してのセーフと判定が覆り、史上初のコリジョンサヨナラとなった。
コリジョン適用について、審判によって「判断基準が異なる」、「きちんとした説明がない」、「ビデオ検証が増える」など、選手をはじめ、監督、コーチも混乱が生じ、複数の球団から意見書や要望書が提出され、シーズン途中からコリジョン新ルール適用となった。
毎年必ず話題になるあの球場の観戦環境対策にも、忘れてはならない。
西武プリンスドームは壁のない吹き抜けのドームのため、冬場は極度に寒く、夏は熱気と湿気による蒸し暑さがある球場だ。これまでにも夏場の暑さ、熱中症対策については問題視されていた。
今年はドーム前広場にミストシャワーを装置、場内には巨大扇風機を何機か設置するなど、球場内の暑さを本気で緩和させようと考えているとは思えない対策だった。来年はどんな対策をしてくれるのだろうか。
7つめは、千葉ロッテマリーンズの角中勝也がマツダオールスターゲームに監督推薦で選出されたことだ。
今季の角中といえば、6月30日時点で打率.349、8月にはパ唯一の打率3割超えなど、驚異的な成績を残している。だが、オールスターでは、ファン投票(パ外野手6位)でも選手間投票(パ5位)でも当選せず、監督推薦での出場となった。
オールスターは“球宴”と銘打っているように、NPBの“お祭り”といえる。だが、リーグでも飛び抜けた成績を残している角中が投票で選ばれなかったということは、角中のすごさが伝わっていないのではないかと思い、珍ニュースとして取り上げた。
今季、角中は首位打者、最多安打のタイトルとベストナインを受賞した。来季こそ、活躍した際にはオールスターファン投票での選出を願いたい。
巨人・澤村が予想外の大暴投
8つめは、完売御礼の文字が躍るも、空席が目立つあの球場についてだ。
黒田博樹がNPB復帰した2015年以降、マツダスタジアムの年間シートが完売するなど、“黒田効果”のすごさは注目されてきた。その影響で、チケットが取りにくくなり、価値が上がり高額での転売が多発した。
そこでファンは入場するためにビジターパフォーマンス席(ビジターチームの外野席)を買い、立ち見する方法を見つけ出した。そのため、ビジターチームのファンが、球場の応援席で観たくてもチケットが取れないのに、空席が目立つという異例の事態に陥っている。今後、ビジターパフォーマンス席は、ビジターチームのファンクラブしか買えなくするなど、何か対策を練ってほしい。
9つめは、某番組で珍プレー大賞にも選ばれた“珍事”を振り返りたい。
9月4日に東京ドームで行われた中日ドラゴンズ戦で、巨人の澤村拓一が三塁ベンチ上に大暴投。澤村本人は、かかとが引っかかったが投げなければいけないと思い、暴投につながったとしている。このシーンは、某番組でも珍プレー大賞に選ばれた。
最後に、今年のドラフト会議で起きた不思議な出来事だ。
今年のドラフト会議では、田中正義(創価大)を5球団競合の末、福岡ソフトバンクホークスが交渉権を獲得。2度目の1位指名選手を発表してみると、今度は5球団とも佐々木千隼(桜美林大)を外れ1位で指名するという異例の事態に。今度は強運のイメージが強いロッテが交渉権を得た。他4球団が再び1位指名を発表する際に、外れ外れ1位も競合という珍事態をも予測したが、被らずに収まった。
上述した10個以外にも、珍しい出来事やプレーは数多くある。
来季はどんな珍プレー、珍事件が起こるのか、今から楽しみだ。
飯塚紗穂
ベースボールチャンネル編集部[了]
リーグでも飛び抜けた成績を残している角中が投票で選ばれなかった
…
………(・ω・;)(;・ω・)
いつもの…
ことですよねぇ(;´・ω・)
ちなみに首位打者なのに侍にも選ばれてない模様。
やっぱり、インパクトが足りないんですかね…
インパクト…
ゴームズさんは、「地震が怖い」「コミュニケーションがとれない」とか言って、印象分かかったみたいですから、角中もマネするといいですね(≧▽≦)ノ
『アイスが怖い』とか『温かいお茶が怖い』とかいって☆≡(>ω<゛)≡
阪神・原口は支配下登録当日に一軍登録されるもユニフォーム間に合わず
2016年のプロ野球は3月25日に開幕し、各球団それぞれ143試合を無事に終えた。
今季、パリーグは独走Vが予測された福岡ソフトバンクホークスがまさかの大失速で三連覇ならず。セリーグは、今季から「超変革」をスローガンに掲げた金本知憲監督率いる阪神タイガースが3連敗以上を11度(最大7連敗)し、Aクラス入りを逃した。
2016年シーズンも数々の好プレーが随所にあった。しかし、今回は編集部で挙がった10大珍ニュースを時系列順に紹介したい。
はじめに、オリックス・バファローズが更新した不名誉な記録についてだ。
今季、パリーグは10試合目まで本塁打が出ないという珍事件が起きたが、そのなかでも、オリックスは最後までチーム初本塁打が出ずに苦しんだ。開幕からノーアーチの記録は1953年に大映スターズが記録した「12」というワースト記録を、63年ぶりにオリックスが「13」に更新してしまった。ちなみに同記録を止めたのは、来季から阪神へ移籍する糸井嘉男である。
次に、ユニフォームが間に合わず、借りたものを着用し出場した選手を挙げたい。
2009年ドラフト6位で阪神に入団した原口文仁である。故障で2013年から育成契約となり、背番号は「124」に。しかし今季は、春季キャンプ途中で一軍に合流し、オープン戦も出場。そして、開幕後の4月27日に支配下登録を勝ち取る。同日、5回に代打で本拠地デビューを果たすと、2打席目にプロ初安打をマークした。
この日、原口の新しい背番号「94」のユニフォームが間に合わず、山田勝彦バッテリーコーチのユニフォームを借りての出場となった。支配下登録当日に一軍登録されるも、念願の一軍デビューは借り物に袖を通しての出場という珍しい事態となった。
与えられたチャンスを生かし、プロ初安打を放つなど、印象的な一軍デビューを果たした原口。今季はチームの捕手としては最多の87試合に出場したが、来季は全試合でスタメンマスクを被れるよう、春季キャンプで存分にアピールしてほしい。
3つめは、10試合目に来日初本塁打を叩き込むも、日本に馴染めず退団した助っ人選手の退団についてだ。
メジャー通算162本塁打のジョニー・ゴームズ(元東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。リーダーシップにも定評があり、チームの中軸として活躍することを期待されていた。しかし、18試合に指名打者としてスタメン出場するも、65打数11安打、本塁打は4月6日のソロ本塁打のみ。同月25日には家庭の事情で帰国し、その後日本に戻ることなく退団している。一時は現地で引退報道も出たが、本人は否定し、メジャー復帰の道を探しているようだ。
退団の理由を米メディアに「地震が怖い」「コミュニケーションがとれない」とコメントするなど、印象深かったため、珍ニュース入りしている。
史上初のコリジョンサヨナラ
次に、異常な人気で話題を呼んだ“あの”キャラクターについてだ。
Ponta(Pontaサービスのキャラクター)の公式ツイッターで、「ポンタはオリックス・バファローズのキャップをてにいれた!!」というツイートとその様子を表したイラストが4月8日に上がった。同日、「ポンタはバファローズポンタになった!」という画像付きツイートでオリックスのユニフォームとキャップをまとったオリックス応援キャラクター『バファローズポンタ』が誕生。
同アカウントでは、試合前の応援している様子、勝ったときは喜んでいる様子、大敗したときにはやつれて変わり果てるなど、ファンの気持ちを表したツイートとイラストが呟かれ、話題を集めた。5月中旬からはベンチ入りし、6月上旬にはフォロワー10万人超えなど、ファンにとって、オリックスにとって欠かせない存在となっている。来季もツイートはもちろん、ベンチ入りにも期待したい。
5つめは、規定の不安定さを露呈したともいえる試合を挙げたい。
6月14日にマツダスタジアムで行われた広島東洋カープ対埼玉西武ライオンズ戦。9回ウラ2死一、二塁の場面で赤松真人の打球が二遊間を破り、その間に二塁ランナーの菊池涼介が本塁へ激走するも、上本達之(西武)が本封しアウト判定で延長戦の雰囲気となる。しかし、広島の緒方孝市監督が抗議し、ビデオ検証に移る。数分後に今季から導入されたコリジョンルールを適用してのセーフと判定が覆り、史上初のコリジョンサヨナラとなった。
コリジョン適用について、審判によって「判断基準が異なる」、「きちんとした説明がない」、「ビデオ検証が増える」など、選手をはじめ、監督、コーチも混乱が生じ、複数の球団から意見書や要望書が提出され、シーズン途中からコリジョン新ルール適用となった。
毎年必ず話題になるあの球場の観戦環境対策にも、忘れてはならない。
西武プリンスドームは壁のない吹き抜けのドームのため、冬場は極度に寒く、夏は熱気と湿気による蒸し暑さがある球場だ。これまでにも夏場の暑さ、熱中症対策については問題視されていた。
今年はドーム前広場にミストシャワーを装置、場内には巨大扇風機を何機か設置するなど、球場内の暑さを本気で緩和させようと考えているとは思えない対策だった。来年はどんな対策をしてくれるのだろうか。
7つめは、千葉ロッテマリーンズの角中勝也がマツダオールスターゲームに監督推薦で選出されたことだ。
今季の角中といえば、6月30日時点で打率.349、8月にはパ唯一の打率3割超えなど、驚異的な成績を残している。だが、オールスターでは、ファン投票(パ外野手6位)でも選手間投票(パ5位)でも当選せず、監督推薦での出場となった。
オールスターは“球宴”と銘打っているように、NPBの“お祭り”といえる。だが、リーグでも飛び抜けた成績を残している角中が投票で選ばれなかったということは、角中のすごさが伝わっていないのではないかと思い、珍ニュースとして取り上げた。
今季、角中は首位打者、最多安打のタイトルとベストナインを受賞した。来季こそ、活躍した際にはオールスターファン投票での選出を願いたい。
巨人・澤村が予想外の大暴投
8つめは、完売御礼の文字が躍るも、空席が目立つあの球場についてだ。
黒田博樹がNPB復帰した2015年以降、マツダスタジアムの年間シートが完売するなど、“黒田効果”のすごさは注目されてきた。その影響で、チケットが取りにくくなり、価値が上がり高額での転売が多発した。
そこでファンは入場するためにビジターパフォーマンス席(ビジターチームの外野席)を買い、立ち見する方法を見つけ出した。そのため、ビジターチームのファンが、球場の応援席で観たくてもチケットが取れないのに、空席が目立つという異例の事態に陥っている。今後、ビジターパフォーマンス席は、ビジターチームのファンクラブしか買えなくするなど、何か対策を練ってほしい。
9つめは、某番組で珍プレー大賞にも選ばれた“珍事”を振り返りたい。
9月4日に東京ドームで行われた中日ドラゴンズ戦で、巨人の澤村拓一が三塁ベンチ上に大暴投。澤村本人は、かかとが引っかかったが投げなければいけないと思い、暴投につながったとしている。このシーンは、某番組でも珍プレー大賞に選ばれた。
最後に、今年のドラフト会議で起きた不思議な出来事だ。
今年のドラフト会議では、田中正義(創価大)を5球団競合の末、福岡ソフトバンクホークスが交渉権を獲得。2度目の1位指名選手を発表してみると、今度は5球団とも佐々木千隼(桜美林大)を外れ1位で指名するという異例の事態に。今度は強運のイメージが強いロッテが交渉権を得た。他4球団が再び1位指名を発表する際に、外れ外れ1位も競合という珍事態をも予測したが、被らずに収まった。
上述した10個以外にも、珍しい出来事やプレーは数多くある。
来季はどんな珍プレー、珍事件が起こるのか、今から楽しみだ。
飯塚紗穂
ベースボールチャンネル編集部[了]
リーグでも飛び抜けた成績を残している角中が投票で選ばれなかった
…
………(・ω・;)(;・ω・)
いつもの…
ことですよねぇ(;´・ω・)
ちなみに首位打者なのに侍にも選ばれてない模様。
やっぱり、インパクトが足りないんですかね…
インパクト…
ゴームズさんは、「地震が怖い」「コミュニケーションがとれない」とか言って、印象分かかったみたいですから、角中もマネするといいですね(≧▽≦)ノ
『アイスが怖い』とか『温かいお茶が怖い』とかいって☆≡(>ω<゛)≡
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