昨年肺がんの手術を受けたAさん。
病室で、
「元気になったら、自転車に乗ってもう一度ウナギを食べに行きたい!」
Aさんはずっとそれを考えていたそうです。
それを目標に、頑張って治療を受けてきたそうです。
自転車が、生きる希望と、
病魔と戦う勇気を与えてくれたのかもしれません。
そしてとうとう先週、それがかないました。
ゆっくり、できるだけ苦しくないように一緒に走りました。
印西市にある鰻屋に無事に着きました。
向かい合っていろいろ話をしました。
心の底から、健康であることの幸せを感じたそうです。
「また走りましょう!」
と約束しました。
残念なことに、大好きだったもう一人のAさんは、間に合いませんでした・・・
それが今でも悔やまれてなりません。
サイクリングの時はいつも彼と走っているような気持になります。
同じ場所、同じ景色を見て、いろんな場所に行きました。
笑顔で走っている光景が今でも目に浮かびます。
走る時は、いつも彼の事を思い出します。
忘れたことはありません。
きっと天国でサイクリングを楽しんでいるに違いないです。
「またいつか一緒に走りましょう」
「私がそちらに行くまで待ってて下さいね」
「いつか必ず行きますから」
「それまで坂でのトレーニング、続けてくださいね」