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はまなす

2006-06-05 09:53:25 | Weblog
 
はまなす
 俳画 今日の花「ハマナス」。花言葉「照り映える美
 題字 「雲彩悠々」

 

バラ科。落葉低木。

原産地は、日本・韓国など東アジア。

「北海道の花」というイメージが強いですが、
(実際、昭和53年に指定されてます)

太平洋側は、茨城県より北、
日本海側は鳥取県より北に分布、

結構幅広い地域で見ることができるようです。


高さは、1~2メートルほど。

地下茎を伸ばして殖え、
海岸の砂地で群生している姿が、
「この花のある代表的風景」といえるでしょう。


花期は、6~8月にかけて。

花色は紅紫、白。


芳香をもつ花は、
直径10センチ前後と、そこそこ大きなもの。
ノバラ」の仲間では、一番大きな部類に入ります。

その後、
8~9月ごろに「ミニトマト」をちょっと扁平にしたような
赤い実をつけ、食用にされます。


この実を「茄子」「梨」に見立てたとされる、名前ですが、


もともとは「浜の梨」で、
「ナシ」は、東北地方では「ナス」に訛るので「ハマナス」になった、

・・・つまり「ナシ」が最初、という説、
こちらはかの「牧野富太郎博士」が提唱し、
専門家や植物学者、いわゆる識者層の間では、こっちが有力の模様。


一方、
「いやいや『梨』は嗜好品で、そんなに昔から北海道や東北で
 知られていた筈がない、
 ナスのほうが庶民には近い存在だったので『ナス』だ」

・・・という説もあったりします。

いずれにせよ、結論は出ていないようですな。

語感としては、
「ナス」の方が収まりがよい気がしますし、

知床旅情」はじめ歌や詩歌などでも、
「ナス」の方が多勢となってますので、
現在の主流はこちらなのでしょう。


砂浜を美しく彩る、
まさしく「照り映える容色」を持つロマンチックな花です。
 文章協力:中村クーミン
 メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
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