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ジキタリス

2006-06-06 08:03:16 | Weblog
 
ジキタリス
俳画 今日の花「ジギタリス」。花言葉「熱愛」
 題字「熱愛」 愛と美の無尽の宝庫也 武者さん
 



ゴマノハグサ科。一年草・多年草の両方があります。

原産地は、西南ヨーロッパ。
日本には、明治10年代に渡来したとされます。
はじめから、薬用・園芸用両方の用途で使われていたようです。


高さは、1~1,5メートルほど。

花期は、5~7月にかけて。
内側に斑点が入った筒状の花をつけた花穂を、直立させます。

花色は紅紫、白、ピンク、淡い黄色など。


葉を乾燥させて、
強心剤・利尿剤に使われますが、

かなりの「劇薬」で、副作用も甚大。


その名も「ジギトキシン」!
(ちなみにフグの猛毒は「テトロドトキシン」というそうな)

素人は絶対に手が出せません。
(なんだか物騒でんがな)

その危なさ(!?)から、
日本では昭和54年に、薬用としての栽培は行われていません。

「アヘンのケシ」ほどではないにせよ、
相当なおどろおどろしさ、にも見えますが・・・。



健康野菜と言われる「コンフリー」に、
葉がよく似ているところがさらにクセモノ。

間違えて食べしまって、激しい吐き気や不整脈などの中毒症状を起こし、
死に至ってしまった事例もあります。


また、画家ゴッホは、「癲癇(てんかん)の薬として服用していて、

後期の作品によく見られる「全体の黄色っぽさ」は、
副作用で視界が黄色く見えたためだった、という説もあるようです。


・・・なんだか恐ろしさばかり強調してしまったようですが、

専門家の管理下の元で、適切な処方を行えば、
きちんと効果を発揮してくれる薬として役だってくれます。


「熱愛
」という花言葉は、
ジギタリスを服用したときの心臓の高鳴りを、
恋のときめきになぞらえたもの、かもしれませんね・・・。
 「文章協力:中村クーミン
 メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
 http://www.mag2.com/m/0000170500.html」
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