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ノバラ

2006-06-09 08:06:56 | Weblog
 
  俳画 今日の花「ノバラ」。花言葉「素朴な愛」
 題字 「玉兎 指薬」
 

 


バラ科。落葉低木。

日本や朝鮮半島など、東アジアに分布します。

高さは、2メートル前後。

花期は、5月~6月にかけて。

直径2センチくらいの大きさの白い5弁花を、
一枝に数輪ずつまとめて咲かせます。


庭木や切り花などに広く使われるほか、
忘れちゃならない重要な役割は、

「改良種の原点」
「園芸種の台木(接ぎ木の根元部分)になる」

・・・という2点。

現在2万種ともいわれる園芸種のルーツのひとつとして、
燦然たる輝きを放っています。

つる系や「ミニバラ」系の多くが、
日本のノバラから改良され、誕生しているんですね。

ヨーロッパ系のバラに、それまで見られなかった
「房咲き(一枝に数輪の花を咲かせる)」の
性質をもたらしています。


また、野生ならではの強さを生かして、

園芸種を支える縁の下の力持ち、
「台木」としても大活躍。


今日のバラの発展と隆盛に、
多大な役割を果たしている「エライお方」なのです。

また、日本は結構な「ノバラ大国」で、
世界に200種ほどある野生種のうち、

1割近くにあたる、10数種をみることができるそうです。
(先日ご紹介した「ハマナス」も1種)



園芸種のバラを、
手のこんだ洋食にたとえるならば、

こちらはさしずめ「炊きたての白いご飯」! といった感じかな。

「日本人はやっぱり銀シャリだよ~」
・・・って、ちょっと違いますが^^;

「素朴な愛」にふさわしい、つつましくも可憐な美しさです。

「文章協力:中村クーミン
 メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
 http://www.mag2.com/m/0000170500.html」
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