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泰山木

2006-06-08 07:19:18 | Weblog
 
泰山木
  版画 今日の花「タイサンボク」。花言葉「前途洋洋」
 題字 「雨 ふる ふるさとは はだしであるく」 山頭火
 



モクレン科。常緑高木。

原産地は、北アメリカ東南部とされます。

ちょっと東洋っぽい雰囲気もあるので、
意外な感じ?

日本への渡来も比較的最近で、明治初期のこと。

「新宿御苑」に植えられ、
その堂々たる雰囲気と花の美しさから、
庭木や公園などの植栽用として、人気となりました。


樹高20メートルくらいまで大きくなります。

花期は、5月下旬~6月にかけて。

直径20センチくらいもある立派な花は、
アイボリーホワイト。

木も葉も(長さ20センチを超えます)花も、
すべてがビッグスケールでございます。


・・・この大きさは、
やっぱり「アメリカン」といえばアメリカン。

アメリカに行った友人が
「とにかく全部でかかった・・・とくに食べ物・・・」
と、ゲッソリして帰ってきたことを思い出します。

(クーミンはアメリカに行ったことはないのです)


名前も、
「その花や葉が壮大なことを賞賛して名づけられたのかもしれない」
(By牧野富太郎博士)

と、いわれています。


「小さきものはみなうつくし
(By清少納言)

「箱庭」「盆栽」「小宇宙」というような日本の美意識とは、
対極にあるように思いきや、

蓮を連想させるような清楚な雰囲気の花のおかげか、
広く愛されるようになったのですね。



かぐわしい香りは、香水にも取り入れられ、

「ゲラン」「ジバンシィ」といった
有名ブランドの製品にも配合されています。

レモンの香りの中に、
甘いフローラル調をミックスしたような感じ。

(この春「ハクモクレン」の香りを楽しんだのですが、
 あんな感じかな~・・・。

 とてもバランスの良い、さわやかな甘さが印象的でした)


大空に向ってのびのびと枝を伸ばす姿には、

思わず「前途洋々」の花言葉を託してしまうような
雄大さがあります。
 「文章協力:中村クーミン メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
 http://www.mag2.com/m/0000170500.html」

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