残照亭の日日

残り少ない日々、自分の日常や古い話などを時々書きます。
故「藤沢周平」のファン。思い出の作品などを書いてます。

「もう死んだって良いんだけどね」と切ない電話

2024-02-17 | 日記

昨晩の事、家電が鳴ったので、出てみた

「元気にしてるの」と、聞き覚えのある声だが、直ぐには思い出せない

「もうね、寂しくなって・・、死んでもいいのよ」と続く

独身時代の先輩の奥さんで、時々家庭料理をご馳走して頂いた

先輩は退職後、故郷・札幌郊外に移り住んだ

この20年で先輩と会ったのは、2~3回、うち一回は

函館で会議が有った時、札幌まで出向きご自宅に招かれた

奥様とは、それっきりなので、15年ぶりに聞く声だ

先輩が亡くなって五年ほど、訪れる人もなく一人住まい

80後半に入り、退屈もさることながら、寂しさが強いと言う

ディサービスの人間関係にもなじめず、特段の趣味もなく・・

片づけをしていたら、私との年賀状が出て来て、電話番号が

書いていたのを見て、数日迷ったが、電話してみた、という

事である

二時間近く話をして、落ち着いて来た辺りで「また、いつでも」と

言って別れた

 

寂しさは、悲しみを過ぎると、より辛いようだ