昨晩の事、家電が鳴ったので、出てみた
「元気にしてるの」と、聞き覚えのある声だが、直ぐには思い出せない
「もうね、寂しくなって・・、死んでもいいのよ」と続く
独身時代の先輩の奥さんで、時々家庭料理をご馳走して頂いた
先輩は退職後、故郷・札幌郊外に移り住んだ
この20年で先輩と会ったのは、2~3回、うち一回は
函館で会議が有った時、札幌まで出向きご自宅に招かれた
奥様とは、それっきりなので、15年ぶりに聞く声だ
先輩が亡くなって五年ほど、訪れる人もなく一人住まい
80後半に入り、退屈もさることながら、寂しさが強いと言う
ディサービスの人間関係にもなじめず、特段の趣味もなく・・
片づけをしていたら、私との年賀状が出て来て、電話番号が
書いていたのを見て、数日迷ったが、電話してみた、という
事である
二時間近く話をして、落ち着いて来た辺りで「また、いつでも」と
言って別れた
寂しさは、悲しみを過ぎると、より辛いようだ