土曜は中京でも11Rにハンデ戦が組まれていますが、天気と馬場が気になります。この時期に移設されて7年、三連複の平均が32,498円、三連単の平均が212,764円ですから、荒れる可能性の高い重賞レースであるのは間違いありません。雨が降ったら、もっと波乱の結果になるかも知れません。
出走予定のメンバーを眺めると、去年の1・2着馬を含め5頭が前年に続く出走です。ハンデ頭の56.5㌔は、去年2着だったマリアエレーナ(5歳)で、1着だったルビーカサブランカ(6歳)は1.5㌔軽い55㌔です。マリアEは去年牡馬に混ざってGⅢ勝ちし、天皇賞秋まで走ってますから、格上と見るのは納得ですが、ルビーCにとってこの差はありがたいでしょう(去年のこのレースでは、マリア53㌔、ルビー52㌔の1㌔差ですから、0.5㌔余計にもらったことになります)。これはルビーの連覇もあり得るのではと思います。
しかし、最初に狙おうと思っていたのは、明け4歳のルージュエヴァイユです。まだオープン入りしたばかりの身ですが、オークスでは6着に入り、アートハウスに先着しています(おそらく、今回もアートハウスの方が人気になるでしょうから、好都合です)。前走の3勝クラスの東京ユートピアSでは、上がり32秒台の脚を使って快勝していて、ハンデ戦だけに、この差し脚が魅力です。ところが、過去7年の出走馬を調べてみると、明け4歳が3着以内に入ったのは5/26頭=19.2%で、5歳の9/42頭=21.4%に若干劣る程度で大差ありませんが、馬場が渋った2017年と2020年のレースに限っては、4歳の連絡みがないのです。もちろん4歳の出頭数自体が少ないのが、連絡みが少ない一番の理由だと思いますが、雨で馬場が悪化したら、自慢の差し脚が鈍るというのは大きな不安材料です。
愛知杯が12月から1月の開催になったこの7年の世代別、重量別の複勝率を見ておきましょう。
<愛知杯・1月開催過去7回の世代別の複勝率>
〇4歳 5/26頭=19.2%
〇5歳 9/42頭=21.4%
〇6歳 5/35頭=14.3%
〇7歳以上 2/11頭=18.2%
<愛知杯・過去7回ハンデ別複勝出現数>
・50㌔ 1回
・51㌔ 1回
・52㌔ 3回
・53㌔ 6回
・54㌔ 5回
・55㌔ 1回
・55.5㌔ 2回
・56㌔ 2回
・56.5㌔ 0回
おそらく、メンバーの中で一番強いのは、ハンデキャッパーの見立てどおり、トップハンデの5歳マリアEなのでしょう。これがぎりぎり3着以内に粘るとしたら、大波乱にはならないでしょうが、そこはハンデ戦です。56.5㌔で走った馬がこの7年一頭も連絡みしていないのですから、ここはやはりデータにしたがって、ハンデの軽い年長馬(5歳世代)から狙うのが筋かなという気がしています。となると、前走のハンデGⅢ・中日新聞杯で3着に粘った53㌔のアイコンテーラー(去年5着)か、前走のユートピアSでルージュエヴァイユに負けた52㌔のタガノパッションか、というところになりますが、重賞3着の実績を評価すれば、アイコンテーラーの方でしょうか(重馬場になって有利とも言えませんが、父ドゥラメンテの好調持続力に期待したいところです)。軽量馬の前残りや突っ込みで大波乱となることを予想(期待)して、あともう一頭、上のアイコンTが連軸になるなら、6歳馬ですが、11月のアンドロメダSでそのアイコンに先着している54㌔のサンテローズも挙げておきます。あとは、調教や当日の中京のレースの流れを見ながら判断したいと思いますが、いずれにしても当日の天候と馬場が気になりますね。
明日は日経新春杯について。これは重馬場が確定的という前提で調べてみようと思います。