Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

日経新春杯 重馬場で台頭

2023-01-13 | 予想

 日曜の日経新春杯は、天候は回復しているかも知れませんが、前日からの雨の影響で、馬場は悪そうですね。ハンデ重賞だけに荒れる予感がします。

 馬場が悪くなったら真っ先に狙われそうなのが、白毛のハヤヤッコでしょう。長くダートを走ってきた馬ですが、去年タイトルホルダーが勝った日経賞で5着に入って、芝でもいけそうということになり、7月の重のハンデ重賞・函館記念をハンデ57㌔で快勝しました。前走、4ヶ月ぶりの中日新聞杯では、トップハンデの57.5㌔ながら1着とコンマ1秒差の5着。良馬場でもこれなら、叩き2走目の今回はさらに上がり目がありそうです。

 しかし、難点があります。Hヤッコは明け7歳馬で、このレースは過去10年、4・5・6歳の三世代の馬しか3着以内には来ていないのです。昨日の愛知杯の話とかぶりますが、年齢別のデータを競馬ラボから借用すると、こうなっています。

<日経新春杯 過去10年 年齢(世代)別成績>

      1着  2着  3着  着外   勝率    連対率  複勝率       

4歳     8   3   0   18   0.276  0.379  0.379      

5歳     1   4   5   27   0.027  0.135  0.270  

6歳     1   3   5   33   0.024  0.095  0.214

7歳以上   0   0   0   42   0.000  0.000  0.000

日経新春杯の過去10年データ、好走馬一覧(2023年1月15日中京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 最近は馬も人もアスリートの現役寿命が長くなっているので、7歳以上は今回もダメだと言い切れませんが、マイナス材料であることは確かです。では、ハンデ別の成績はどうなのか。これも二番煎じですが、過去10年で3着以内に入った馬の頭数を負担重量ごとに並べるとこうなります。

<日経新春杯 過去10年 ハンデ(重量)別3着以内馬の頭数>   

51㌔     1         

52㌔     5 

53㌔     2

54㌔     4

55㌔     8      

56㌔     7  

56.5㌔     1   

57㌔     1   

58㌔     1

 昨日の愛知杯と比べると、少し重めの「中ハンデ」の馬が活躍するのがこのレースです。今年から負担重量の規定が変更されたこともありますが、59㌔で出走した馬は見当たりませんから、ヴェルトライゼンデにとってこの負担重量は相当厳しいでしょうし、ハヤヤッコの58.5㌔もマイナスです。4・5着が精一杯かもしれません。

 では、重馬場を走れて、中くらいのハンデで、4~6歳の中の特に4歳馬として狙える馬はどれか、と言ったら、これはハンデ56㌔のプラダリアでしょう。同馬は芝2400mの重馬場の未勝利戦を、34.9秒の脚で上がり、2着に7馬身差をつけて圧勝しました。続く青葉賞を勝って、ドウデュースとイクイノックスがクビ差で激闘したダービーでは先行して5着に食い込みました。秋は、神戸新聞杯8着、菊花賞7着と着外に終わり、成績的には今ひとつでしたが、適距離を考えても、これは狙いめです。父ディープインパクトは良馬場の方がいいとはいえ、産駒は重馬場でもけっこう走っているのもプラスです(これはデータがないので印象ですが)。

 相手には、オールカマーでジェラルディーナの2着だったロバートソンキーを挙げます。ハンデが57㌔ですが、この馬も重馬場は得意で不良馬場の中京2200を勝っていますし、調教の具合がよさそうなのも好材料です。あと、重馬場でいけそうな口として、54㌔プリマヴィスタも要注意だと思います。

 今日の午後には枠順と馬番がわかると思います。オッズなども出てきたら、また改めて予想してみます。

 


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