農村域の地方では、旧盆中の8月14日が七夕祭りの日だが、きょう新暦の7月7日(重日)は七夕の節供の日。日本古来の行事「棚機(たなばた)」と中国に伝わる行事「乞巧奠(きこうでん)」が由来していると云われる「七夕(しちせき)」は、五節句(五節供)のひとつで一般に七夕(たなばた)と言われる。
「天の川を隔てて会うことが出来なくなった織姫と彦星が、年に一度だけ会うことができる」というロマンチックな星物語のお祭り。
五節供とは、陰陽の奇数月日重なりの"重日”(節日)を食べ物などの供物を供えて祝う(朝廷の)儀式。1月1日は、年初めの元旦なる特別な日ゆえか人日(1月7日)の七草の節供となり、3月3日(上巳)の桃の節供、5月5日(端午)の菖蒲の節供、7月7日(七夕)の七夕の節供、9月9日(重陽)の菊の節供が五節句。
棚機(たなばた)は、古代日本の禊(みそぎ)の行事。古代、日々食する米(稲)も自作し、肌を覆う着物も自ら機(はた)織り機で織って棚に供えて神様に豊作を祈ったという行事に、奈良時代になって中国からの機織りや裁縫の上達を祈る「乞巧奠(きこうでん)」が伝わり、古来の「棚機(たなばた)」と融合し「七夕(しちせき)」になったと云われる。
七夕(しちせき)は、織姫と彦星の逢瀬と 詩歌や裁縫の上達を願って星に祈りを捧げる五色の糸や金銀の針や山海の幸を供える行事となり、供物祭壇の左右に笹が立てられ、五色の糸や和歌短冊が飾られたりした。これが次第に農村域などにも伝わり、いまの笹飾り七夕(たなばた)祭りになったようです。