Quelque chose?

医療と向き合いながら、毎日少しずつ何かを。

拍手をするということ

2021-06-12 | バレエ・ダンス・ミュージカルなど
久しぶりに休みを取れた土曜日。
今日は、新国立劇場でバレエ鑑賞である。
初台に来るのもちょっと久しぶりだ。

演目は「ライモンダ」。
全幕として上演されるのは比較的珍しいように思う。
今日の主役、ライモンダは木村優里さん。婚約者の騎士ジャン・ド・ブリエンヌは井澤駿さん。そして、ライモンダを奪おうとするサラセンの首領アブデラクマンは、速水渉悟さんであった。

振付は、マリウス・プティパの原作を、牧阿佐美さんが改訂。
美術と衣装はルイザ・スピナテッリ。

バレエは、どのダンサーも繊細で優美、そして華やかな雰囲気で、一風変わった中世の舞台(舞台装置がとてもシンプル・・)を生かした形で物語を表現していた。木村さんは手の動き、指先のしなり方などとても美しいし、井澤さんは堂々とした、でも身分の高い騎士という感じ。サラセンの首領は、あれ?これ海賊?という感じで、その他サラセン人の衣装も、あれ?「りゅうぐう」と兼用?とか思ってしまったが(汗)、堂々と愛を伝えようとする体躯の良い異国の王を力強く演じていたと思う。

ただ音楽と群舞が、なんというか、牧先生が「グラズノフの音楽はチャイコフスキーのようにメリハリがある曲ではありません」とパンフレットで語っておられるように(ちなみに、このパンフは2004年版のプログラムの記載内容を元にしているらしいのだが)、やや冗長と感じた部分もあったことは否めないなあ。バレエ発表会の大人版?というか。2021年、今後また新しい時代に向けていろいろ改訂していっていただきたいと、素人ながら思ってしまった。

でも新国立はなんといっても群舞が美しい。「友人たち」のキャストの皆さんも完璧にこなしていた。オケも良かった。
何より、観客が(人数制限で半数に限定されていたとは言え)生でその舞台と音に接し、素晴らしい演技に対してその場で拍手できるというのは(ブラボー!の発声は禁じられていた)、この上ない体験である。まだまだコロナ禍は続くが、今後もできる範囲で舞台に足を運びたいと思う。

ちなみに、
とある衣装を初めて見たとき、

・・・・あ、ネオンテトラだ!

と思ってしまったのは内緒。
でもあれはネオンテトラだもんね。


ちょっとしたハンドクラフト

2021-06-06 | 日記
仲間の先生方とzoomでつないで、日曜日の午後にオンラインハンドクラフトの会(?)をすることに。

まずは、RENのレザークラフトを作ることになった。
私は、「結んで作るコインパース」をチョイス。

これ↓が届いたときの状態。


色は「アプリコットピンク」を選んだのだが、夜の照明の下で見ると、
オレンジだな、うん。オレンジ。



とりあえず何も道具がなくても作れるようになっている。
シンプルなのである。

ということで、
今日、午後に時間を合わせてzoomでわやわやしながら皆で作った。

革を合わせて、付属の革紐を両側の穴に通していくだけ。
作業はシンプルなのだが、革紐が2色ついてくるのでまず色で悩む。
色を決めて、さて作業を始めると、穴が小さいのと、結構ねじれるので「あ、ここちょっと直したい」とかやり直しが入ったりもし、なんだかんだで時間が過ぎていく。途中でコーヒーなど飲んだりもして。

ではあるが、

とりあえずできた!


実はこれ内部が2層になっているので、単純ながらわりとちょっとした小物入れに使えそうな気がする。
それと、こうしてみるとやはりちゃんとアプリコットだな。うん。
なかなかかわいい。

使った革は「豚革・ハリー」という革らしい。
使い込んだらどうなるのか、楽しみである。まあ使い込むまでにはまた次のキット(もしくは製品のコインパース)を買っているような気もするが。

日曜日、たまの在宅の日にものを作る、というのもなかなかいいものである。

「ヘアスプレー」

2021-06-05 | 本・映画・テレビ
映画「ヘアスプレー」を観た。
2007年に公開されたミュージカル映画である。

 

1960年代、古き良き時代、まだまだ人種差別が残るアメリカ・ボルチモア。
そこで両親と暮らす、ちょっとビッグサイズな女子高生、トレーシー。
地元の人気番組への出演が夢でオーディションに挑戦するがなかなかうまくいかず、授業の居残り組に行かされるが、そこで出会ったのは・・

出演者がゴージャス(!)で芸達者。特にトレーシーとその両親の前向きさには、見ている方も元気をもらえる。
実際の社会ではなかなかこうは行かないだろうというストーリーだけれども、とにかく明るく、メッセージも伝わってくるし、何より観ていると自然と歌って踊りたくなる、というのは本当だった!

明るい気分になりたいときにお勧めの映画。

 

パレスチナ刺繍

2021-05-24 | 日記
ガザの状況が気になっている。

自分に何かできることはないかと思い、

とりあえずすぐにできることとして、NPO「パレスチナ子どものキャンペーン(CCP)」のオンラインショップ「タトリーズ」で、パレスチナ刺繍のグッズをまた購入することにした。

CCPはガザやシリア、レバノン、ヨルダンなどで難民支援を行っている団体で、パレスチナ刺繍の製品は現地の女性たちが伝統と生活を守るために手作りしているものである。パレスチナ刺繍はとても繊細で美しく、丁寧に編み込まれた幾何学模様の布製品を手にすると、どこか心が穏やかになるような気がする。



今回は「コインパース」と「キーホルダー」を買ってみたが、なんだかもったいなくてまだ飾ってある。
でもそのうち使い込んで、またガザの女性たちに製品を発注してもらいたいな。

映画「エリザベス:ゴールデン・エイジ」

2021-05-05 | 本・映画・テレビ
16世紀、イングランド。
「ヴァージン・クイーン」エリザベス1世が、国内外に渦巻く陰謀や戦争の中で、迷い悩みながら、真の女王として国を導いていこうとする姿を描く。

出自(実母は処刑されたアン・ブーリン)もあり、また統治者であり戦争責任も免れない女王という、他の誰にも替わりようのない立場にあるエリザベスの深い孤独。裏切られたと感じたときの動揺、友を失う時の深い悲しみなど、主演のケイト・ブランシェットの演技は圧巻。また、セット、撮影アングル、小道具、衣装などすべて美しく荘厳で、どこを切り取ってもそのまま絵画になりそうである。そこに差し込む光や影が、登場人物の心境を反映しているのも素晴らしい。

メアリ・スチュアートを巡る陰謀やスパイ、スペイン艦隊との海戦などはもう少し詳しく描いてもらいたかった感じも個人的にはあるが、まずはおすすめの一作。