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映画「エリザベス:ゴールデン・エイジ」

2021-05-05 | 本・映画・テレビ
16世紀、イングランド。
「ヴァージン・クイーン」エリザベス1世が、国内外に渦巻く陰謀や戦争の中で、迷い悩みながら、真の女王として国を導いていこうとする姿を描く。

出自(実母は処刑されたアン・ブーリン)もあり、また統治者であり戦争責任も免れない女王という、他の誰にも替わりようのない立場にあるエリザベスの深い孤独。裏切られたと感じたときの動揺、友を失う時の深い悲しみなど、主演のケイト・ブランシェットの演技は圧巻。また、セット、撮影アングル、小道具、衣装などすべて美しく荘厳で、どこを切り取ってもそのまま絵画になりそうである。そこに差し込む光や影が、登場人物の心境を反映しているのも素晴らしい。

メアリ・スチュアートを巡る陰謀やスパイ、スペイン艦隊との海戦などはもう少し詳しく描いてもらいたかった感じも個人的にはあるが、まずはおすすめの一作。



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