Quelque chose?

医療と向き合いながら、毎日少しずつ何かを。

今日は

2020-02-20 | 日記
夜。

不安に揺れる社会の中で過ごした
一日の騒がしさから
一呼吸置いたら、

自分に問うことにしよう。

今日、自分は自分の今ある力をもって、
誰かを少しでも和らげることができたか。



「デエビゴ」

2020-02-18 | 医学・医療・健康
不眠症治療薬「デエビゴ」が販売承認になり、
今日、製薬会社の説明を受けた。

スボレキサント(ベルソムラ)と同系のオレキシン受容体拮抗薬(レンボレキサント)である。

ゾルピデムとの比較において、睡眠潜時や中途覚醒に対する作用が有意に上回るという。

スボレキサントと比べ、半減期が長い。いわゆる悪夢は少ないということだが、さて実際に使うとどんな感じか。クラリスとの併用が可能なのはよいかもしれない。

・・はいいのであるが、

そのネーミングはどうした。

英語ではDAYVIGOだということなのだが、デイビゴではなくデエビゴ。

東北出身のMRの方が「地元では親しみやすい音だと思います」とおっしゃっていた。
んだべし。

あと、「沖縄の薬ですか?と聞かれたりします。」とのことである。
何か、花が咲くのかこの薬。

「ビルマの竪琴」

2020-02-16 | 本・映画・テレビ
竹山道雄「ビルマの竪琴」を読んだ。
今まできちんと読んだことがなかったのだが、数年前にヤンゴンを訪れた時に話題になったこともあり、「水島上等兵」の話を読んでおこうと思ったのである。

 
この物語は、こども向けの読み物として書かれ、昭和22−23年に「赤とんぼ」という雑誌に連載されたものである。敗戦の前後、ビルマ戦線で戦い、捕虜となり、あるいはビルマの地に残ることとなった日本兵の物語である。

改めて驚くのは、著者の竹山道雄氏は、ビルマに行ったことがないままこの物語を記したということだ。今であればもちろんミャンマーへの観光旅行も、ネット検索もできるけれども、
敗戦直後である当時は、ネットどころか携帯電話すらない時代である。
(今となれば、敗戦と言っても、どこかで戦争があったんですか?と聞かれるに違いない)

しかしこの本の文章からは、戦地の悲惨さはもちろん、ビルマという南の国--経験な仏教国、おおらかな国民、緑豊かな国土、香り立つドリアンなど--の風景が見事に浮かび上がってくる。

ビルマは平和な国です。弱くまずしいけれども、ここにあるのは、花と、音楽と、あきらめと、日光と、仏様と、微笑と・・・(本文より)

童話であるから、もちろんいくらか(というより多分に)御伽噺風になっているが、
兵士として人間として、苦難を乗り越え悟りを開いたと言える水島上等兵、その竪琴の響きはビルマから海を越えて日本の、現代の我々にまで響いてくるようだ。

いずれ改めてミャンマーを訪れてみようかと思った。

アルコールと乳癌

2020-02-14 | 医学・医療・健康
人間ドックの診察をしていて、
お酒は乳癌と関連しますよ・・という話をしたのであるが、
念のため、これまでに報告されているデータを確認することにした。

飲酒と乳癌との関連について報告するコホート研究はすぐ見つかった。

さらに、日本乳癌学会のガイドラインを見てみると

ステートメント
・アルコール飲料の摂取により閉経前では乳癌発症リスクが増加する可能性があり,閉経後では乳癌発症リスクが増加することはほぼ確実である。
〔エビデンスグレード:Probable(ほぼ確実)〕

となっていた。

やはり、「飲酒は乳癌と関連しますよ」ということである。
"あとで悔やむような飲み方"をしないように気をつけたい。

なお、アルコールの「量」については

「用量反応関係は明瞭」であるが
「閾値は同定されなかった」
とされており、
つまり、”飲めば飲むほどリスクは高くなるけれども、「特に、どのくらい以上飲むのがホントにだめなのか」というような基準はない"ということだ。

いずれにしても、乳癌の発症リスクを考えるなら、飲酒は控えめにした方が良いのである。

まあアルコール(の代謝物)は一般に言って発がん性があるので、乳癌だけのリスクではないわけであるけれども。

アルコールという薬物の害をわかった上で、お酒と上手に付き合いましょう。

『めんべい」

2020-02-12 | グルメ
外勤先の看護師Aさんがご実家にいらしたそうで、九州のお土産をいただきました。

「明太バター風味」の「めんべい」と書いてある。

めんべいとは⁈





パッケージを見るに、どうも堅めのおせんべいか?

これは、ビールがあるときに開けるべきでしょうか?

Aさんありがとうございました!