Quelque chose?

医療と向き合いながら、毎日少しずつ何かを。

TOKYO2020

2019-05-19 | 日記
東京オリンピックのチケットの抽選販売に、とりあえず申し込んでみた。

東京住みとしては、オリンピックに必ずしも皆賛成ばかりではなかったと思っているし、開催期間中の混雑を思うと毎日の通勤に不安もあるところ(というか期間中は東京から離れたいくらい)ではあるのだけれども、

街の眺めも"2020"に合わせて変わりゆき、あちこちにミライトワだかなんだかが増えていき、なんだか近づいてきたなあという感じがしている中、まだわからないけれどとりあえず都合のつく可能性のある日程で申し込んでおくかな、という感じか。
(だってそれに合わせて平日休みが取れるのかどうかわからないし・・)

とは言え、もちろん努力している日本の、そして各国からの選手の熱闘を応援したいと思っている。

一つ上、昭和生まれの我々の両親世代は、東京タワーの思い出とともに前回の東京五輪をリアルタイムで見ているので、もう一度、彼らに今度は孫と一緒に「東京オリンピック」を観戦させてあげたいなという気もする。

しかし、実際の申し込み作業に取り掛かってみると・・・

結構細かくて大変!!!

・・・と思いながらパソコンで申し込んでみたが、一応PC操作やら電話認証やらに慣れている私でも、ちょっと大変だった。
まあ、種目や日程、席種が多いからなのではあるが、
「カートに入れる」から編集ができないのかこれ??
枚数や席種を変えようとしても、一度削除してもう一度検索からしなければならない・・らしい。これがちょっと面倒かも。

そして、選んだ種目とチケットがカートに入っていくと、もちろん全部当選するわけはないとわかっていても、支払う可能性のある最高金額が数十万円と表示されるので、ちょっと焦る。広く浅く申し込んでいるので、安い席ばっかりなのにこれは。

・・って、まあ当たるわけないなあという決勝のチケットなんかもカートに入れているので仕方ない。

電話認証確認後は、再度申し込みページ(カート)に戻って申し込みを完了しなければならない。これをしないと、「メールが届かない!?」となってしまう。はい、私はちょっとなりました(汗)。
なお、先ほどの状況では、電話認証は40人待ちで1分くらいで繋がりましたが、やっぱりこれ、早めに申し込み完了しておいた方が良さそう。
最終日にはおそらく相当混んで、待つことになりそうだ。

というわけで、なんだかんだで結構時間がかかってしまったが、なんとか申し込み完了。
期限まではまだ申し込み内容を変更できるようだ。とは言え、あれを最初からやり直すのはちょっと面倒。私が時間がかかってしまったのは、ちゃんと決めずにとりあえず入力し始めてしまったからなので、なるべくやり直さなくて良いように、これから申し込む方は事前に「どれとどれを申し込もう」と作戦を練ってから(?)取り掛かるのをお勧めします。

以下公式ページより引用:
"抽選申込受付は、申込順ではなく、5月28日(火)23:59までに申し込まれた方々の中から公平に抽選を行います。
申込最終日となります5月28日(火)は、再び混雑が予想されますので、お時間に余裕があるときに、申込手続を下さるよう、改めてお願い申し上げます。"

「ミッドナイト・イン・パリ」

2019-05-11 | 本・映画・テレビ
ウディ・アレン監督の映画、「ミッドナイト・イン・パリ」。ようやく観た。
 
監督の分身的な主人公、アメリカ人の脚本家ギルが、婚約者とその両親とともにパリでバカンスを過ごすうち、真夜中に突然、「古き良き時代」のパリへタイムスリップして…という作品である。
 
観ている我々も、ギルと一緒にパリを、そしてタイムスリップを経験するのだ。
まだ、911やシャルリ・エブドなどは起こっていないパリ。どこを歩いても魅力的なその風景にはやはり憧れるし、またセーヌ河畔をあてもなく歩いてみたいと思うが、
そんな中でもし訳がわからないまま、目の前にヘミングウェイやピカソ、ロートレックが現れたら⁇
 
映画を観ていると我々も彼らに出会うのである。あの、「昔の写真で見たことのあるパリのサロン」で、あるいは「マキシム」で、である!
 
にしても似てる。
…って、もちろんウディ・アレンだって彼らに会ったことはない訳だが、出てくる登場人物って、きっと実際こうだったんだろうなーと思える作り。
ダリとかピカソとか、そうだろうなー。今だから巨匠だけど(いや当時もか)、直接会ったら、何この人!??っていうヒトもいたのだろうなあ。と思える。 
 
ラストは批評する人もいるようだけど、私はそんなに違和感を持たなかった。
ヒトは誰かと話して変わっていくのだ。思いのたけを、素直に誰かに話すことができたら、もうその人にとっての次の一歩が始まっている。
パリは、そこにいたいと思う人にとって、次の一歩を踏み出すための何かを与えてくれる街なのだろう。

この映画では、火事になっていないノートルダム寺院も見える。
非常事態で銃を持った軍人が目立ったり、道路で車が燃やされていたり、黄色いベストを着た人が多数集まっていたりするような、今、我々がしばしば目にするシーンは出てこない。

移りゆくパリの風景。この映画はいろいろな時点でその眺めをピン留めしてくれるような作品である。

 

自宅でのサーキットトレーニングは骨量を増やすか?

2019-05-10 | 医学・医療・健康
なんというか、手作り感あふれる論文を見つけました。
 
 
「女子大学生における、骨密度と筋肉量の増加・脂肪量減少のための自宅でのサーキットトレーニングの有用性」という論文。
大阪の梅花女子大のTakahata先生の単著です。
 
 
41名の女子大生 (18.5 ± 0.6 歳)を対象とし、トレーニングを行う群と行わない群に分け、運動実施群には3ヶ月の間、自宅でのサーキットトレーニングを行ってもらったとのことです。そして開始時、2ヶ月後、3ヶ月後に、超音波法によって踵骨の骨量を測定。
 
 
サーキットトレーニングについては、
この先生がチョイスしたいくつかの有酸素・無酸素運動
(無酸素運動は腹筋、スクワット、腕立て伏せ、 カーフレイズ、ヒップレイズ、有酸素運動はステップエアロビクス、シャドーボクシング、ジョギング)を組み合わせ、
一つの運動を30秒ずつ行って次に移るというトレーニングを計5分3セット、1週間に3日以上行いましょう!・・というものであったようです。
 
 
なお、超音波による骨評価法では、機器によって算出される指数が違うことがありますが、今回の測定では
超音波伝搬速度(speed of sound: SOS):骨量が多い骨では高くなる
超音波減衰係数(broadband ultrasound attenuation: BUA):骨密度の高い骨で大きくなる
そして、SOSとBUAから算出されるstiffnes index(QUS-SI) 
・・の値を用いています。
 
 
その結果、
運動をした群(22名)では、
体脂肪率、BMI には変化なし(残念!?)。
BUAはちょっとだけ上昇(2ヶ月後:p = 0.033、3ヶ月後:p = 0.036)。SOSは2ヶ月後には有意差はないが、3ヶ月後の測定でやや上昇(p = 0.018)。QUS-SIには変化なし。
筋肉量はわずかに増加しており、SOS値と相関(p = 0.004)。体脂肪率はBUAと逆相関 (p = 0.043)? (体脂肪率は開始前27.3±4.70、 2ヶ月後27.4±4.75、3ヶ月後27.9±4.86ですから微妙か)
 
 
一方、運動をしなかった群(19名)では、
体重・BMIは変化なし。
体脂肪率・・開始前28.1±4.65、 2ヶ月後29.0±4.30、3ヶ月後29.1±4.61。うーんちょっと増えてますかね。で、筋肉量はわずかに減少。
しかしながら、stiffness index(SI)はわずかに上昇 (2ヶ月後:p = 0.002、3ヶ月後:p=0.002)。体脂肪率がSI と相関していたとのことです(p = 0.009)。ただしSOS,BUAには有意差なし。
 
 
ということで、
・女子大学生において、自宅でのサーキットトレーニングは、骨量と筋肉量を少し増加させ、体脂肪率を改善した
・今回の結果では、運動をした群でもしていなかった群でも、超音波法の骨量の指数は上昇していたが、その上昇の理由はそれぞれの群で異なっていた(運動しなかった群では、体脂肪率の増加が骨量増加に関係していた)
 
 
という考察になっています。
 
 
比較的少人数で短期間ではあり、さらに検討を加えることが必要であるとは思いますが、自宅でのトレーニングを続けることができれば、女子大生にありがちな骨量減少(特に、ダイエットをしている学生さん)を、少しでもくいとめることができるかもしれませんね。
 
 
・・と書いたところで思ったのですが、サーキットトレーニングの1サイクルごとに推しの映像を見るとか、そういう女子大生仕様のトレーニングにしたら盛り上がるかな?? どうでしょう学生の皆さん?
 
 

「トルコ至宝展」

2019-05-05 | アート
国立新美術館にて開催中の、「トルコ至宝展」を見てきた。
HPの「開催概要」に、
本展では、イスタンブルのトプカプ宮殿博物館が所蔵する貴重な宝飾品、美術工芸品をとおして、花々、とりわけチューリップを愛でた宮殿の生活、オスマン帝国の美意識や文化、芸術観を紹介します。
とあるように、壮大で輝かしいオスマン帝国の有様を映し出す多彩な品々が展示されていた。
 
それはそれは見事な、金やルビー、サファイア、トルコ石などが散りばめられた武具や装飾品。もちろん実用のための短刀や兜などではないわけだけれど、この輝きを纏ったスルタンの威光たるや、文字通り世に煌めくものがあっただろう。
 
また、オスマン帝国では、チューリップの花が愛されていたことを実感できた。
 
「チューリップ」の言葉の綴り(当時のアラビア文字)が、組み換えると「アッラー」に通じたことなどもあり、チューリップは単に花として愛好されただけでなくイスラムの象徴と見なされ、美術品のモチーフとして大いに使われたとか。
 
絵では細長い花の方が良しとされたそうで、会場には、細長めのチューリップの意匠が、布にも紙にも、礼拝用のマットから馬具にまで、美しくあしらわれていた。いや、これ可愛い。文具店にこのシリーズあったら買うなあ。
 
柄としてだけではなく、チューリップは当時盛んに栽培され飾られていたということで、チューリップ用の、先のすぼまった形の花瓶も様々な色形のものが展示されていた。「チューリップ時代」と呼ばれた頃、トプカプ宮殿には内外ともにチューリップが咲き競っていたのが目に浮かぶようだ。
 
「トルコと日本」のコーナーにはエルトゥールル号の遭難のことも取り上げられていた。
トルコは親日国だとよく言われるが、日本人にとってもトルコは魅力的な国であると思う(そう言えばこないだトルコ料理食べたなあ)。これからも良好な関係であるように、自分にできることから心がけていきたい。
 
出口の売店で散々迷った末、チューリップ柄のメモ帳と、キリムのコースター(一つ一つ柄が異なり、裏が革張りになってる)を、ささやかなお土産に。
 
 

「シンデレラ」

2019-05-03 | バレエ・ダンス・ミュージカルなど
新国立劇場オペラハウスにて、バレエ「シンデレラ」(アシュトン版)を観てきた。
前回、「ラ・バヤデール」は急用ができてしまってチケットを人に譲る事態となってしまったので、久しぶりのバレエ鑑賞である。
 
音楽はプロコフィエフ作曲、東京フィルハーモニー交響楽団。
今日のシンデレラは米沢唯さん、王子は渡邊峻郁さん。仙女は木村優里さん。
 
ゴールデンウィークの公演であり観客席には子供が多く、キッズ対象のバックステージツアーも企画されていた(応募者が多く、競争率は高かった様子)。
 
物語は、よく知られている「シンデレラ」そのままのハッピーエンドなのであるが、このバレエでは、意地悪な義理の姉たちを男性がコミカルに演じる。このため、意地悪なのだが憎めない、観衆の笑いを誘う存在となっている。古川さんと小野寺さん、熱演でした。笑っちゃいました。
 
シンデレラと王子はもちろん圧巻。米沢さんは手の動かし方とふとした表情だけでも、死んだお母さんを思う切なさ、舞踏会への憧れ、そして恋心など、移り変わる乙女心を語ってくれる。そしてポワントで歩きながら舞踏会に登場する場面の晴れやかさ、ガラスの靴を履くところのとまどい、恥じらい、喜びと愛情までの流れなど、難しいと言われるアシュトンの振り付けをこなしながらの表現力。渡邊さんの王子も、もう登場したときから王子オーラである。生まれた時から王子だったんじゃないかという感じの。
 
そしてひときわ大きな拍手を得ていたのが「仙女」の木村さんの繊細で優美な踊り。本当に魔法をかけてくれそう。四季の精、星の精の皆さんも、難しいと思われる動きを美しくまとめていて素晴らしかったです。
 
衣装や照明、そして舞台装置も、ゴールデンウィークにひとときの非現実を味わうにはぴったりの演目だったと思う。と言いつつも別キャストでまた観てみたいけれども(汗)
 
 
それにしても、
「シンデレラ」の物語が愛されるのは、
地味でも誠実にやっていれば、いつか誰かが認めてくれる、という、ありそうでなかなか起きない希望を叶えてくれる物語であるからかなと思う。
地味で基礎的で、いわゆる「カネになる」テーマではないけれども、コツコツやっていればいつか助成金g(ここで途絶えている