「ステイホーム週間」。
見逃していた映画を観るにはいい機会だ。
今日は2011年公開のフランス映画「最強のふたり」を観た。
事故で首から下が動かず、感覚もなくなってしまった、車椅子の大富豪。
新しい介護者の募集に、失業保険請求のために「書類だけ」もらいにやってきた、貧困層で犯罪歴のある黒人青年。
普通であれば交わらない二人の人生。
しかし、黒人青年の持つ「何か」・・・遠慮会釈せず、少し暴力的で、普通なら(上流の社会では)タブーとされるであろうことも含めて大富豪にありのままで接するその姿・・・が、富豪の心を揺らし、生活にメリハリを作り、そして周囲の人間をも(そして自分をも)少しずつ変えていく。
2013年のゴールデングローブ賞(最優秀外国語映画賞)を受賞した映画である。
そして、何よりもこの映画が世界中の人の驚きと共感を得たのは、これが実話に基づいているということだ。
実話のモデルとなった二人は、長年にわたり強い絆で結ばれていたと言う。
冒頭はカーチェイスから始まり、荒っぽくてハラハラするが、それが後に繋がっていくところでなるほど!と思える。少し「大人向け」の(こどもから説明を求められたら困るであろう)会話や仕草があるので、中学生くらい以上向きであろうか。
最後にはじーんと心が温かくなり、こんな自粛期間ではあるけれど、やはり「密」に人間関係を繋げていくのは素敵なことだなあと思える。