Quelque chose?

医療と向き合いながら、毎日少しずつ何かを。

「最強のふたり」

2020-04-25 | 本・映画・テレビ
「ステイホーム週間」。
見逃していた映画を観るにはいい機会だ。
今日は2011年公開のフランス映画「最強のふたり」を観た。

 
事故で首から下が動かず、感覚もなくなってしまった、車椅子の大富豪。
新しい介護者の募集に、失業保険請求のために「書類だけ」もらいにやってきた、貧困層で犯罪歴のある黒人青年。

普通であれば交わらない二人の人生。
しかし、黒人青年の持つ「何か」・・・遠慮会釈せず、少し暴力的で、普通なら(上流の社会では)タブーとされるであろうことも含めて大富豪にありのままで接するその姿・・・が、富豪の心を揺らし、生活にメリハリを作り、そして周囲の人間をも(そして自分をも)少しずつ変えていく。

2013年のゴールデングローブ賞(最優秀外国語映画賞)を受賞した映画である。

そして、何よりもこの映画が世界中の人の驚きと共感を得たのは、これが実話に基づいているということだ。

実話のモデルとなった二人は、長年にわたり強い絆で結ばれていたと言う。

冒頭はカーチェイスから始まり、荒っぽくてハラハラするが、それが後に繋がっていくところでなるほど!と思える。少し「大人向け」の(こどもから説明を求められたら困るであろう)会話や仕草があるので、中学生くらい以上向きであろうか。
最後にはじーんと心が温かくなり、こんな自粛期間ではあるけれど、やはり「密」に人間関係を繋げていくのは素敵なことだなあと思える。



「ブルース・ブラザーズ」

2020-04-18 | 本・映画・テレビ
自粛だし大雨だし、何かちょっと笑える映画を観たいなあと思い、

まずは「サボテン・ブラザーズThe three amigos」を探してみたけれどAmazonでもNetflixでも配信がないようで(アメリカかどこかのAmazonにはあるみたいではあったが)、

なんとなく思い立って「ブルース・ブラザーズ」を観ることに。
いや別に「ブラザーズ」繋がりではなくて、たまたまコメディを検索していたところ、今だけAmazonプライムで無料みたいだったからである。

ちゃんと観たことなかったなあ、これ。





1980年、古き良き時代…というのだろうか? 大らかで大雑把で、発展していく大国の余裕がアメリカにあった頃か。
ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが主演。黒スーツに黒の帽子、黒のサングラスのいでたち。あと、彼らを狙う謎の女はキャリー・フィッシャーだったのだな!

物語は、兄ジェイクが刑務所から仮出所し、迎えにきた弟エルウッドと、育った孤児院に向かうところから始まる。そこで二人を育てたシスターから、孤児院の危機を聞かされ…

あとはドタバタである。
よくもこんなに…と思うくらいのカーチェイスでモールを暴走したりシカゴの街が大混乱になったり、銃撃あり爆破あり、今だったらテロを想起させられる場面だらけ(!)なのだが、

誰も死なない(死んでる場面がない)のと、愛すべき黒ずくめの主役二人の歌やダンス、ノリのいいブルース、
そして「密」になってお互いに関わり合い、笑い合う登場人物たちのおかげで、
911以前の、まだテロの脅威が今日ほど高くはなかった時代に戻ったような気分になって、笑って見ていられるのかと思う。



「マトリックス」

2020-04-12 | 本・映画・テレビ
コロナウイルス対策で外出自粛の日曜日。
雨模様ではあるし、映画を観ようということになり、昔の作品ではあるが「マトリックス」を観た。
1999年のアメリカ映画。
キアヌ・リーブスが最高にカッコいいやつである。


当時はまだ「AI? 何それ?」と言っていたわけだが、今、こうしてAIが現実のものとなった時代に改めてこの作品を観ると、頭脳とは何か?支配するのは何者か?と思わせられる。
荒唐無稽かつスタイリッシュなSFではあるけれど同時に哲学的な作品であるからだ。何度も観ないと、いや観ても、すべての伏線を回収し、解釈するのは難しいだろう。預言者のくだりとか。

とは言え、あまり考えずに観ればこれはアクション映画なのだ。カンフーありガンアクションあり。できれば大画面で観た方が盛り上がる。あと、オリラジ中田さんを思い出すなこれ。

やはり名作である。
聞けば2022年にはキアヌ主演のマトリックス第4弾が公開予定だというから、それまでに続編も一通り観ておくべきかな。