Quelque chose?

医療と向き合いながら、毎日少しずつ何かを。

トゥルーマン・ショー

2020-09-26 | 本・映画・テレビ
Netflixで「トゥルーマン・ショー」を観た。

もう20年以上前の作品なのだな。
でも、まったく古めかしくならない、むしろ個人情報やプライバシーがかまびすしく扱われる今日だからこそ、考えさせられるところの多いテーマだ。

トゥルーマンは美しい夕陽の見える海辺の街で、保険会社に勤めている。
美しい妻、気のいい隣人たち、そして幼い頃からの親友などと、毎日変わらない、平凡で平和な日々を過ごしている。

しかし…彼の生活は、どこかがおかしい。
何かがおかしいのだが、何がおかしいのかわからないトゥルーマン。

昔の辛い思い出を乗り越え、今は何も不自由なく、皆に愛されて暮らしているはずなのに…

実は、

彼は知らないのだが、

トゥルーマンの生活は、いや人生は、全世界に向けて発信されているのだ。

リアリティショー?
いや、彼を巡る世界は、それよりもはるかに壮大で、いとわしい。

ネタバレになるので細かく書かないけれども、
コメディと書いてある映画ではあるが、サスペンス、またはサイコホラーとも言える。
トゥルーマン自身にも、あるいはそれを観ている視聴者にも、どちらにも共感できそうで、はらはらする。
悪役(?)はどこか、スティーブ・ジョブズを思わせる風貌。

ジム・キャリーも、もちろんピーター・ウィアー監督もさすがと思える作品。
好みはあるかもしれないが、なかなかのお勧め。







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