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「In Situ」 ピエール=エリィ ド ピブラック展@シャネル

2020-03-14 | バレエ・ダンス・ミュージカルなど
銀座のCHANEL NEXUS HALLにて、
「In Situ ピエール=エリィ ド ピブラック展」を観てきた。

いわゆるハイブランドにほぼ縁がない生活を送っている私。
銀座に行っても、たいてい寄るのは伊東屋と教文館くらいだし、ブランドのブティックとか黒い服の人が立っているお店(!)には一生入らないだろうな・・・と思っているので、
今日も少しばかり緊張しながら向かったのであるが、

CHANEL NEXUS HALLは、横道からすっと入れて、黒い服の人も怖くない。
というか優しい。
何と言っても、エレベーターから私みたいな庶民ぽい人々が出てくるではないか。ということで安心してホールに向かったのである。

別にシャネルを着こなしていなくても入れるのです。
しかも無料。



ピエール=エリィ ド ピブラックは、1983年生まれのパリのフォトグラファー。
彼が、婚約者とガルニエを訪れたのをきっかけに、オペラ座バレエ団の中に"住み込む"ような形で、オペラ座とダンサーのありようを、楽屋側からまさにありのままに、もしくはあえて作り込むような形で、写真におさめた作品の展示である。
一部に動画展示もあり。

オペラ座ガルニエの圧倒的な建築美。
その中に立ち、舞い、身体のすべてを使い尽くしながら表現するダンサーたちの、緊張感にあふれた美しさ。
その奥、見えないところには、挫折していった数々の若者の存在や、機械仕掛けの舞台装置、足の血豆や破れたトウシューズがあるのだとしても。

下の写真は、”パリ・オペラ座でバレエダンサー11人と共同制作した作品”という、「Analogia」シリーズの一枚。このシリーズの大きなプリントの前に立つと、圧倒された。
これほどに完璧な「美」の表現が他にあるだろうかとさえ。



このような素晴らしい展示や企画があるのであれば、シャネルのルージュくらい、少し買ってみようかなと思ったり(ほんとか)。

銀座では4月5日まで。その後、京都に巡回予定(延期になったようなので要確認)。


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