今年は奇しくも改元と消費税増税が同じ年に行われる。
私の場合思い出すのは30年前の改元と消費税導入で奇しくも事時も同じ年に行われた。
当時私はオフィス向け即ち事務処理系のコンピュータ会社でSEをやっていたので
その影響はモロに受けて残業続きの日々であった。
何しろ改元も消費税もコンピュータ業界にとっては初めてのことであった。
最も今回は軽減税率という初めてのことが導入されるので
おそらくは89年の初の導入の時より大変なん事は想像に難くない。
コンピュータ業界に限らず小売店や消費者も混乱している。
もっとも消費者で混乱するようなのは一部の年寄りかその同類なのでどうでもいいが
小売店のほうは新しいレジを買う金や設定やそれ以外のところでも大変なところは多いし
老舗の中にはこれを機に継続を諦め閉店するところも出てきている。
5月の改元の時もエンジニアたちはGW返上で徹夜だとかいう話が取り上げられていたが
それもそうだろう。
消費税は今年5月時点で既に2回増税されているが元号が変わるのは平成以降初めてである。
システムを作る時に税率や元号が変わった時は
原則として消費税なら1箇所、元号なら2か所(名称とコード)を直せば全体が変わるように作るのだが
それが正しく機能しているかどうかは全部テストしなければならないし5月以降に変わってから不具合が出ることもある。
しばらく、特にGWは張り付いて看てなければならない。
例えば元号ならコードを変えるだけで変わるはずなのが
バカなプログラマーがいてプログラムの中に固定で「平成」などと入れていれば変更はされない。
消費税でも最初にプログラムに「3」とか「0.03」とか定数が入っていれば同じだが
こっちはは5%の時に既にテスト済みです。
何しろコンピュータ業界の中でも事務処理系なんてのは最低の奴らがやっている。
優秀な技術者はOSなどコンピュータを動かすソフトや高度な科学技術系ソフトの開発に取られて
事務処理なんてのはその下の残りの奴らがやっている。
ましてプログラムなんてのは下請けのソフトウェアハウスに作らせているので
最低の中でもさらに最低の奴ら、氷河期なら間違っても就職できないような奴らがウジャウジャいる。
正直な話そういう奴らには私も本当に苦労させられた。
89年当時、消費税に比べれば改元は手間がかからないのではないかと思われる方も多いかもしれないが
現実には後に問題になる2000年問題のことも先立って浮上してくるので結構大変だった。
社内のソフトだけでも西暦2桁で管理しているものは結構あり中には昭和2桁で管理しているものさえあった。
前述したとおり事務処理系のソフトなど業界では最低ランクの者たちがやっているので仕方がない。
私もその職の中に居たのだがw
今のところマスコミレベルのトラブルは出ていないが軽減税率導入による業界の労力は大変だったのじゃないかと思う。
ちなみに8%になった時は
政府が外税の表示も許可したので内税から外税に切り替えた所は大変だったと思う。
ちなみに近所の西友は24時間営業のところを深夜閉店して作業にあったったのだが
開店予定時間に間に合わずに開店が3時間ぐらい遅れていた。
あそこはアメリカの企業の子会社になってIBMなどという凋落企業のレジシステムを使っているのだから仕方がないw
私がコンピュータ業界にいた時は
IBMといえばコンピュータ業界の中ではトップ企業で、全業種の中でも世界のトップレベルの企業だったのだが
私が業界を離れた90年代にはその座をマイクロソフトに受け渡し今は見る影もなくなっている。
「昔の光今いずこ♪」という感じですねw