オクニョ、運命の人は韓国時代劇で、16世紀半ばを描いています。もっとも史実性は薄い作品です。
明宗の時代ですから、1545-1567ですが、最終回でユンウォニョンという歴史上の人物が死にますから、最終回は1565年ということになります。
この時オクニョは30才ぐらいの設定でしょうか。
オクニョは刑務所で産まれますが、母親は囚人ではありません。たまたま逃げてきた女性です。実は女官で、王の子を身ごもっています。母は死にますが、女の子が生まれます。これがオクニョ。
つまり王の娘ですから王女です。が、彼女はずっとそれを知らないし、知ってからも王女にはなりません。
で、何になるかというと、最初は「商団の主」です。これをヘンスと言っています。
で、最後に何になるかというと「弁護士」です。むろん弁護士という言葉はありません。が、弁護をする人ですから、弁護士です。
刑務所で育った名もなき女性が弁護士になる、、、というお話。というとまたちょっと違います。弁護士を目指すのは最後の方で。あとはずっと「悪人と戦って」いるわけです。
この「悪人」が大妃の弟である、ユンウォニョンとその妻。この二人は実際に存在した人物です。
この二人と大妃が組んで、王である明宗の政治を邪魔する。明宗はオクニョの兄なのですが、そうとは知らず、知り合いになり、王と親しくなり、、、、。
ここでまた解説が必要なんですが、無論、王とは知りません。従って彼女は彼女の戦いをするわけです。別に王のためではない。でも結局は王の為になり、知らず知らずに王と組んで戦うという構図になっていきます。
ここで「王に見出されて側室となり」だと「トンイ」の構図になりますが、そうはなりません。だって王とオクニョは兄弟だからです。兄弟と知らずに変な関係にならないよう、オクニョには「想い人」がいることになっています。幼馴染で、ユンウォニョンの庶子です。この庶子、途中で権力欲に取りつかれた感じになりますが、結局はオクニョたちの元へ戻ってきます。
韓国時代劇というのは、「リアル」に描くと、重くなりすぎます。朝鮮王朝実録がありますから、かなり「リアル」に描くことも可能なのです。
「龍の涙」なんかがそういう作品です。家臣をどんどん殺していくという悲惨な作品になります。
オクニョは、彼女の設定自体が完全なるフィクションです。明宗も出てきますが、リアルではありません。
オクニョは、イメージとしては「現代の活発な女性」です。ジメジメした感じがない。恋愛もなんだかドライです。そこがいいですね。そしてやたらと強い。武術の達人です。さらにやたらとデカイ。167センチありますから、でかいのです。
ストーリーはお決まりの、最後はオクニョが勝つというものですが、負けるユンウォニョンもなんだかかわいそうです。徹底的な悪ではないのです。むしろ多少ユーモラスに描かれています。とにかくオクニョが「圧倒的に強い」ので、悪人がなんだかかわいそうにも見える、そんな作品となっています。
さて、
時代は明宗の時代です。彼もオクニョも中宗の子供です。
韓国はイソンゲという男が作りましたが、彼の5男がクーデターで王権を奪取します。イバンオンです。徹底的に政敵を殺していきます。次の王が「イド」、これがハングルを作った大王世宗です。15世紀初めの人。
この大王世宗、後継ぎ選びに失敗し、病弱の長男が王となり、でも死んでしまいます。すると世宗の息子同士の戦いが起こり、勝利するのが世祖です。甥を殺して王となるので、かなり評判が悪い。
世相の次の時代に、インス大妃などの政治があり、結局、燕山君というインス王妃の孫が王となりますが、こいつが徹底した悪政を行い、臣下に殺されます。まあ実際は遠流地での死です。
で、彼の弟の中宗が王となりますが、ほとんど実権はなかったと言われています。
この最後の数行は、明宗とオクニョの父である「中宗」とはどんな人物かの解説です。
でもオクニョは史実にこだわりを持っていないので、かなり明るい作品となっており、面白いと思いました。
明宗の時代ですから、1545-1567ですが、最終回でユンウォニョンという歴史上の人物が死にますから、最終回は1565年ということになります。
この時オクニョは30才ぐらいの設定でしょうか。
オクニョは刑務所で産まれますが、母親は囚人ではありません。たまたま逃げてきた女性です。実は女官で、王の子を身ごもっています。母は死にますが、女の子が生まれます。これがオクニョ。
つまり王の娘ですから王女です。が、彼女はずっとそれを知らないし、知ってからも王女にはなりません。
で、何になるかというと、最初は「商団の主」です。これをヘンスと言っています。
で、最後に何になるかというと「弁護士」です。むろん弁護士という言葉はありません。が、弁護をする人ですから、弁護士です。
刑務所で育った名もなき女性が弁護士になる、、、というお話。というとまたちょっと違います。弁護士を目指すのは最後の方で。あとはずっと「悪人と戦って」いるわけです。
この「悪人」が大妃の弟である、ユンウォニョンとその妻。この二人は実際に存在した人物です。
この二人と大妃が組んで、王である明宗の政治を邪魔する。明宗はオクニョの兄なのですが、そうとは知らず、知り合いになり、王と親しくなり、、、、。
ここでまた解説が必要なんですが、無論、王とは知りません。従って彼女は彼女の戦いをするわけです。別に王のためではない。でも結局は王の為になり、知らず知らずに王と組んで戦うという構図になっていきます。
ここで「王に見出されて側室となり」だと「トンイ」の構図になりますが、そうはなりません。だって王とオクニョは兄弟だからです。兄弟と知らずに変な関係にならないよう、オクニョには「想い人」がいることになっています。幼馴染で、ユンウォニョンの庶子です。この庶子、途中で権力欲に取りつかれた感じになりますが、結局はオクニョたちの元へ戻ってきます。
韓国時代劇というのは、「リアル」に描くと、重くなりすぎます。朝鮮王朝実録がありますから、かなり「リアル」に描くことも可能なのです。
「龍の涙」なんかがそういう作品です。家臣をどんどん殺していくという悲惨な作品になります。
オクニョは、彼女の設定自体が完全なるフィクションです。明宗も出てきますが、リアルではありません。
オクニョは、イメージとしては「現代の活発な女性」です。ジメジメした感じがない。恋愛もなんだかドライです。そこがいいですね。そしてやたらと強い。武術の達人です。さらにやたらとデカイ。167センチありますから、でかいのです。
ストーリーはお決まりの、最後はオクニョが勝つというものですが、負けるユンウォニョンもなんだかかわいそうです。徹底的な悪ではないのです。むしろ多少ユーモラスに描かれています。とにかくオクニョが「圧倒的に強い」ので、悪人がなんだかかわいそうにも見える、そんな作品となっています。
さて、
時代は明宗の時代です。彼もオクニョも中宗の子供です。
韓国はイソンゲという男が作りましたが、彼の5男がクーデターで王権を奪取します。イバンオンです。徹底的に政敵を殺していきます。次の王が「イド」、これがハングルを作った大王世宗です。15世紀初めの人。
この大王世宗、後継ぎ選びに失敗し、病弱の長男が王となり、でも死んでしまいます。すると世宗の息子同士の戦いが起こり、勝利するのが世祖です。甥を殺して王となるので、かなり評判が悪い。
世相の次の時代に、インス大妃などの政治があり、結局、燕山君というインス王妃の孫が王となりますが、こいつが徹底した悪政を行い、臣下に殺されます。まあ実際は遠流地での死です。
で、彼の弟の中宗が王となりますが、ほとんど実権はなかったと言われています。
この最後の数行は、明宗とオクニョの父である「中宗」とはどんな人物かの解説です。
でもオクニョは史実にこだわりを持っていないので、かなり明るい作品となっており、面白いと思いました。