神奈川工科大学/災害支援関連ブログ

2011年4月開始の「東日本大震災被災者支援ブログ」を名称変更し、さらに広い支援活動に関する実践、教育、研究を掲載します

地元厚木市の第10次総合計画市民検討会議より、提言書が市長に提出される

2019-12-26 14:38:36 | 地域と共に
 厚木市では、2021年度より向こう10年間の第10次総合計画を策定するため、市民40名、4部会の検討会議が、この6月より持たれていました。当大学からも委員を出し、夏場から秋にかけてそれぞれの部会が7回の会合をもち、また、全体会議において、市の将来像を検討してきました。昨日、2019年12月25日に市長にその提言書が提出されました。
 その中で、安心・安全、防災分野も一つの重要な柱として検討をしてきました。そこでのキーワードは「情報」でした。避難の判断に影響する重要な要素であり、災害時においていかに迅速で正しい情報が届けられるか、そして、確実に情報を受信できるか、という点では当大学の貢献すべき内容を含んでいます。
 今後、本提言書が市の総合計画として策定され、基本計画、実施計画の基、実践に移っていく際には、実効ある方策について提案できるよう、研究実践を重ねていくつもりでおります。

地域連携災害ケア研究センター幹事



避難所ケア研究会を行いました

2019-12-23 14:08:41 | 研究・啓発
本日は、「避難所ケア研究会~健康管理~」を実施しました。

神奈川工科大学の地域連携災害ケア研究センターでは、災害をめぐるさまざまな課題に取り組んでいますが、その一つに今年度は避難所での生活で健康管理をしていくためのマニュアルを検討しています。当大学は地元市の指定避難所になっていることもあり、当大学の専門学科の特性を活かした事前の準備をしていこうというものです。

避難所での生活の仕方、疾病の予防や悪化を防ぐための手立ても必要です。そのようなことを検討しております。昨年行った地元自治体の方々へのアンケートでも、避難所に望むことの大半は日常生活行為、健康に関わる事柄でした。その一つ一つに対応していこうと検討しております。

神奈川工科大学地域連携災害ケア研究センター
看護部看護学科




地域連携に基づく避難所課題ラウンドテーブル・セッションを開催

2019-12-19 13:16:42 | 地域と共に
2019年12月17日に当大学にて「災害時における避難所内・外の音情報のあり方」に関するディスカッションをしました。
参加者は、市行政、地元公民館、自治会長、そして大学の関係する事務部門と災害関連の研究者で、一堂に会して話し合うものです。

住民代表として地元地区自治会連絡会の会長さん、当大学が指定避難所となっている自治会の会長さん、市役所危機管理課職員の方々、市内で音の聞こえ調査に協力してくださった2か所の公民館の方々が参加してくださいました。そして、当大学からは管財課職員、そして研究者は、情報学部、看護学部、工学部、創造工学部、工学教育研究推進機構の関係する教員の皆さん。

(1)話題提供
・本学管財課: 台風19号時の本学私設避難所開設の状況報告
・厚木市危機管理課: 厚木市内の指定避難所の配置、避難の基本的な考え方
・情報学部上田先生・卒研生: 鳶尾小学校での音の聞き取り調査の結果の概要
(2)フリーディスカッションの主たるテーマ
・避難所生活における音情報の課題とその対応策
・避難に伴う音声情報の選択肢(磁気ループやFM、スマホなど)とそれぞれの特性
・災害時、避難時における必要な情報(共通する情報、個別的に求められる情報へのアクセス)
・その他、災害発生時、避難時における全般的な問題/解決すべき事柄
(3)災害時における地域住民の必要情報に関する取り組みと地域連携
などについて議論し、2時間、有意義な時間となりました。
さらに継続して地域の方々と共に、情報から取り残される人がいない自治体への発展させていきたいと思います。

神奈川工科大学
地域連携災害ケア研究センター
情報学部他




厚木市内の避難所指定の公民館で聞こえの調査をしました

2019-12-18 13:41:39 | 研究・啓発
2019年12月13日
夜、19時から厚木市の南に位置する公民館にて、避難所運営委員の方々の研修会がありました。
地区の避難所運営委員会連絡会議で数十名の方々が、市から防災マップの説明や避難所運営の基礎知識について学ぶ機会でした。
その研修に引き続き、避難所での音声の聞こえの調査を情報学部の音響工学の研究室とそのゼミ生で実施させていただきました。
使い捨てカイロを配らせていただきましたが、体育室の広い部屋ですから、やはり寒かったです。それにもかかわらず、大勢の方々の協力を得ることができ、しっかりとデータを取ることができました。ありがとうございます。
市の危機管理課の職員の方々も一緒に音をめぐる課題解決に取り組むことにしており、改善策につなげることができると期待しています。

神奈川工科大学
情報学部
地域連携災害ケア研究センター