『ピクニック』 Stray Dogs / 郊遊
台湾 / 2013 / 138分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming Liang)
【作品解説】
台北の郊外に暮らす父親と二人の子供たち。父親は新興住宅地をPRする看板を掲げて街頭に立つ仕事でわずかな金を稼ぎ、子供たちは試食品を目当てにスーパーマーケットの食品売り場をうろつく。夜になると彼らは廃墟になった建物の中にある住みかに帰ってゆく。ある日、一人の謎めいた女性が家族の前に現れる。その日は父親の誕生日だった......。『ヴィザージュ』以来4年ぶりとなるツァイ・ミンリャンの長編作品は、その特異なスタイルが極限にまで推し進められた傑作だ。極端な長回しにも耐えるリー・カンションの演技も素晴らしい。ツァイ作品を支えてきた3人の女優が次々と登場するのも見どころだ。ヴェネチア映画祭で絶賛を受け、審査員大賞を受賞した。
(フィルメックス公式サイトより)


【感想レビュー】@theater
噂に聞いていた通りの!
裏切らない長回しの連続…!!
ラストの長回しは、耐久レース…?、と思いきや、不思議な感覚を味わいました

上映前に、急きょ決まった監督の舞台挨拶を拝見する事ができました。
饒舌にお話しされる監督は、作品のヒントやキーワードを幾つか仰ってくれました。
“時間”、“皺”。。
映画の中には、色んな“時間”がありました。
忍耐の時間。
怒りの時間。
寝る時間。
食事の時間。
哀しみの時間。
笑える時間。
途方に暮れる時間。
また寝る時間…等々…エンドレス。
そしてキャベツを貪り食う父親‼
“時間”をかけて育ったキャベツを貪り食らう…
。
キャベツ=“時間”⁇
キャベツの芯=“時間”の核??
嗚咽しながらのシーンは、圧巻でした!!
壁の皺も、愛おしい年輪のよう。
芸術的なデザインにさえ思えるその壁の凹凸は、私たち一人一人は、時間をかけて作られる一つの芸術なんだと訴えかけてくるようです。
老いる事は怖い事ではない、悲しい事ではない。
監督のお話しが思い出されます。
そして、ラストの長回しは、劇中の時間と映画を観ている私たちの時間が、一体化する妙な感覚に‼
劇中の中でも時が止まっているようで、交通は相変わらずあり、喧騒も遠くに聞こえるし、父親の呼吸音が“生”を感じさせます。
それが、だんだんと劇場内のシチュエーションと重なってくるのです。
こ、怖い!!

ゾクゾクしました
否応無しに“時間”を感じさせられます。
どんな時も、等しく刻まれている“時間”。
それだけは、決して裏切らない私たちの身近な存在なのです。
凄い映画を観ましたっ

映画を観ていて、感情をコントロールさせられるというのは、沢山ありますが、『閉ざされたカーテン』にしろ『ピクニック』にしろ、感覚をここまでコントロールされるというのは、なかなか出来ない映画体験です
そういう新しい感覚が病みつきになりそうです

2本とも、とっても幸せな映画体験でした
台湾 / 2013 / 138分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming Liang)
【作品解説】
台北の郊外に暮らす父親と二人の子供たち。父親は新興住宅地をPRする看板を掲げて街頭に立つ仕事でわずかな金を稼ぎ、子供たちは試食品を目当てにスーパーマーケットの食品売り場をうろつく。夜になると彼らは廃墟になった建物の中にある住みかに帰ってゆく。ある日、一人の謎めいた女性が家族の前に現れる。その日は父親の誕生日だった......。『ヴィザージュ』以来4年ぶりとなるツァイ・ミンリャンの長編作品は、その特異なスタイルが極限にまで推し進められた傑作だ。極端な長回しにも耐えるリー・カンションの演技も素晴らしい。ツァイ作品を支えてきた3人の女優が次々と登場するのも見どころだ。ヴェネチア映画祭で絶賛を受け、審査員大賞を受賞した。
(フィルメックス公式サイトより)


【感想レビュー】@theater
噂に聞いていた通りの!
裏切らない長回しの連続…!!

ラストの長回しは、耐久レース…?、と思いきや、不思議な感覚を味わいました


上映前に、急きょ決まった監督の舞台挨拶を拝見する事ができました。
饒舌にお話しされる監督は、作品のヒントやキーワードを幾つか仰ってくれました。
“時間”、“皺”。。
映画の中には、色んな“時間”がありました。
忍耐の時間。
怒りの時間。
寝る時間。
食事の時間。
哀しみの時間。
笑える時間。
途方に暮れる時間。
また寝る時間…等々…エンドレス。
そしてキャベツを貪り食う父親‼
“時間”をかけて育ったキャベツを貪り食らう…

キャベツ=“時間”⁇
キャベツの芯=“時間”の核??

嗚咽しながらのシーンは、圧巻でした!!
壁の皺も、愛おしい年輪のよう。
芸術的なデザインにさえ思えるその壁の凹凸は、私たち一人一人は、時間をかけて作られる一つの芸術なんだと訴えかけてくるようです。
老いる事は怖い事ではない、悲しい事ではない。
監督のお話しが思い出されます。
そして、ラストの長回しは、劇中の時間と映画を観ている私たちの時間が、一体化する妙な感覚に‼
劇中の中でも時が止まっているようで、交通は相変わらずあり、喧騒も遠くに聞こえるし、父親の呼吸音が“生”を感じさせます。
それが、だんだんと劇場内のシチュエーションと重なってくるのです。
こ、怖い!!


ゾクゾクしました

否応無しに“時間”を感じさせられます。
どんな時も、等しく刻まれている“時間”。
それだけは、決して裏切らない私たちの身近な存在なのです。
凄い映画を観ましたっ


映画を観ていて、感情をコントロールさせられるというのは、沢山ありますが、『閉ざされたカーテン』にしろ『ピクニック』にしろ、感覚をここまでコントロールされるというのは、なかなか出来ない映画体験です

そういう新しい感覚が病みつきになりそうです


2本とも、とっても幸せな映画体験でした
