☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『この世界の片隅に』(2016)

2016年11月16日 | 邦画(1990年以降)
『この世界の片隅に』(2016)

監督:片渕須直/原作:こうの史代
2016年/日本/配給:東京テアトル

【作品概要】
本作は、昭和19~20年の広島・呉を舞台に、戦時中、毎日眺めていたものがいつしか変わり果て、身近なものが失われてもなお生きていく、主人公・すずの日々を描くアニメーション。原作は、第13回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した、こうの史代の同名漫画。心に染みるこの原作を、映画『マイマイ新子と千年の魔法』(第14回文化庁メディア芸術祭 優秀賞受賞)の 監督・片渕須直がアニメ映画化に挑んでいる。
(ユーロスペースHPより抜粋)

©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
【感想レビュー】@theater
優しいタッチの絵柄と押し迫る厳しい現実のギャップが苦しくて、気付いたらハラハラと涙が…。

けっこう周りでも静かに涙している方がおられたなぁ。

のんさんの声が主人公:すずのキャラクターに合っていて心地良く響きました。
すずは、おっとりしていて、天然で、周りにツッコまれっぱなし。そういう描写は、確かに現代的なのだけど、そういうキャラクターの主人公が、変化してしまう瞬間がある。すずは、現代に生きる私達と当時を繋ぐ役割りを担ったキャラクターでした。

戦争が始まって時が経っても、強く明るく過ごしていたすず。そんなすずが変わってしまう、それほどの大きな衝撃。。

呉の港に並ぶ軍艦の群れ。軍港の景色。優しいタッチながら物々しい。。

アニメならではの空襲の空の描写。

すずの幼い頃のファンタジーな思い出。



笑えたり泣けたり。

あっという間に観終わりました。

『火垂るの墓』と同様に戦争アニメの定番になっていく予感がします。


映画の隅々にぬくもりを感じました