整体に行った待合室にコナンの単行本が並んでいたので何となく手にとった55巻を読んで、肩こりを直してもらいながらつらつら考えてみました。
というわけで以下はサッカーに関する哀ちゃんとコナンと元太の比較考察です(需要が無いのはいつものことですw)。
55巻
といえば『探偵甲子園』や『盗一パパと優作パパの対決』という興味深い事件がメインなのですが、今回注目したのは『容疑者元太シリーズ』です(ええ、敢えてこの事件ですとも)。
この『容疑者元太』シリーズがサンデーに載った時に「スピリッツが試合に負けたのがショックでチーズケーキを食べなかった」という元太の行動に疑問をもった方の感想を読んだことがあるのですが、その人のこの行動が理解できるかどうかと言うのはプロスポーツとの距離の取り方によるんだろうなと思いました。
巨人ファンのGODの影響でコナンにはプロ野球の話が何度か出てきますし、プロ野球のキャンプ中の事件というなかなかマニアックな設定もありました(結局あの時の「倉吉」云々という複線はどうなってるんでしょうか)。これらの話を見ているかぎりGODはかなり熱心な巨人ファンであることがわかります。
私自身、球団消滅後の今ではずいぶん穏やかな日常を過ごしていますが、大阪近鉄バファローズの熱心なファンだったころは、シーズン後半の大事な時期には10.19のダブルヘッダーのドキュメントや、2001年の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランの録画放送を見たりしてテンションを上げたりしていたので、かなりのプロ野球ファンだったと自覚しています。
私やGODの様にプロ野球だけに限らずプロスポーツ、とくにチームプレーの熱心なファンだったことのある人には、自分の好きなチームとチームのヒーローへの思い入れという部分で元太に共感できる部分があると思います。
サッカーが好きな少年探偵団でもそれぞれの距離の取り方は違います。哀ちゃんは比護選手のファンであって、二次的にノワール大阪のファンです。コナンはまずサッカーが好きでありスピリッツ贔屓ではあるけど、チームそのものにはそれほど思い入れは無いようです。一方、元太は東京スピリッツのファンであり、スピリッツのエースストライカーであるヒデのファンです。どれも同じ様に見えますが、これはかなり大きな差です。
具体的には哀ちゃんにとっては比護選手の活躍が第一で基本的にはあまりチームの勝利には興味がありません。つまり比護選手個人のファンであってサッカー選手としての彼の力量とか立場と言うのは彼女にとってはあまり興味の無いことなので、試合において大切なのは勝ち負けや展開ではなくて「比護選手が活躍すること」です。
コナンの場合はサッカーの一流プレーヤーであるヒデや比護選手に同じサッカー選手としての尊敬や憧れから個人の活躍に注目はしていますし、一つの試合としては楽しみますが、それによってチームの優勝にはそれほど興味を示しません。
元太の場合はもちろんヒデも好きだし、一試合ごとの勝敗も大きな関心を持っていますが、それはスピリッツが好きだからです。つまり彼にとって一番の目標はスピリッツの勝利でありシーズン優勝なんです。
これでは同じサッカーファンで試合を見ていたとしても全く反応がかわってきます。事件の時に、元太はエースストライカーでチームを引っ張ってきたヒデのミスで優勝を逃したことを非常に悔しがるわけですが、コナンは冷静に「勝った者が強い」なんて説教をたれています。
この発言自体が彼のサッカーに対するスタンスを現していて(その年優勝するチームと最強のチームが違うなんて良くある話で、ファンにしたらそんな御託はどうでも良いんですよ)、コナンはヒデを一流サッカー選手としてみています。でもチームを一年通して応援してきた元太にとってヒデは一流選手というよりチームのエースストライカーなんですよね。
ここからは贔屓のチームを応援したことの無い人にはわかり難いかもしれませんが、チームのエースストライカーと言うのはファンにとってはヒーローなんですよ。どれだけすごくても一流選手=ヒーローにはならないんですよね。
優勝目前で敗れたというのはファンとしては悔しくてしょうがないのですが、しかしヒーローであるヒデのミスで負けたというのはファンとしては納得せざるを得ない敗北でもあります。しかし負けようがミスをしようが元太にとってはヒデは絶対のヒーローであり強い存在なんですよ。そのあたりの葛藤から元太のああいった行動に出たんだろうと思いますが、それにしてもいちいちサッカートリビアから薀蓄を垂れるコナンの醒め方は子供としてはかなり可愛くないです(苦笑)
スポーツなんてハマってみた方が絶対面白いんですが、このあたりの醒めてスマートなふりしているところがまた逆にガキっぽく見えるんですけど、男としての魅力には欠けるんですよね。
というわけで以下はサッカーに関する哀ちゃんとコナンと元太の比較考察です(需要が無いのはいつものことですw)。
55巻
といえば『探偵甲子園』や『盗一パパと優作パパの対決』という興味深い事件がメインなのですが、今回注目したのは『容疑者元太シリーズ』です(ええ、敢えてこの事件ですとも)。
この『容疑者元太』シリーズがサンデーに載った時に「スピリッツが試合に負けたのがショックでチーズケーキを食べなかった」という元太の行動に疑問をもった方の感想を読んだことがあるのですが、その人のこの行動が理解できるかどうかと言うのはプロスポーツとの距離の取り方によるんだろうなと思いました。
巨人ファンのGODの影響でコナンにはプロ野球の話が何度か出てきますし、プロ野球のキャンプ中の事件というなかなかマニアックな設定もありました(結局あの時の「倉吉」云々という複線はどうなってるんでしょうか)。これらの話を見ているかぎりGODはかなり熱心な巨人ファンであることがわかります。
私自身、球団消滅後の今ではずいぶん穏やかな日常を過ごしていますが、大阪近鉄バファローズの熱心なファンだったころは、シーズン後半の大事な時期には10.19のダブルヘッダーのドキュメントや、2001年の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランの録画放送を見たりしてテンションを上げたりしていたので、かなりのプロ野球ファンだったと自覚しています。
私やGODの様にプロ野球だけに限らずプロスポーツ、とくにチームプレーの熱心なファンだったことのある人には、自分の好きなチームとチームのヒーローへの思い入れという部分で元太に共感できる部分があると思います。
サッカーが好きな少年探偵団でもそれぞれの距離の取り方は違います。哀ちゃんは比護選手のファンであって、二次的にノワール大阪のファンです。コナンはまずサッカーが好きでありスピリッツ贔屓ではあるけど、チームそのものにはそれほど思い入れは無いようです。一方、元太は東京スピリッツのファンであり、スピリッツのエースストライカーであるヒデのファンです。どれも同じ様に見えますが、これはかなり大きな差です。
具体的には哀ちゃんにとっては比護選手の活躍が第一で基本的にはあまりチームの勝利には興味がありません。つまり比護選手個人のファンであってサッカー選手としての彼の力量とか立場と言うのは彼女にとってはあまり興味の無いことなので、試合において大切なのは勝ち負けや展開ではなくて「比護選手が活躍すること」です。
コナンの場合はサッカーの一流プレーヤーであるヒデや比護選手に同じサッカー選手としての尊敬や憧れから個人の活躍に注目はしていますし、一つの試合としては楽しみますが、それによってチームの優勝にはそれほど興味を示しません。
元太の場合はもちろんヒデも好きだし、一試合ごとの勝敗も大きな関心を持っていますが、それはスピリッツが好きだからです。つまり彼にとって一番の目標はスピリッツの勝利でありシーズン優勝なんです。
これでは同じサッカーファンで試合を見ていたとしても全く反応がかわってきます。事件の時に、元太はエースストライカーでチームを引っ張ってきたヒデのミスで優勝を逃したことを非常に悔しがるわけですが、コナンは冷静に「勝った者が強い」なんて説教をたれています。
この発言自体が彼のサッカーに対するスタンスを現していて(その年優勝するチームと最強のチームが違うなんて良くある話で、ファンにしたらそんな御託はどうでも良いんですよ)、コナンはヒデを一流サッカー選手としてみています。でもチームを一年通して応援してきた元太にとってヒデは一流選手というよりチームのエースストライカーなんですよね。
ここからは贔屓のチームを応援したことの無い人にはわかり難いかもしれませんが、チームのエースストライカーと言うのはファンにとってはヒーローなんですよ。どれだけすごくても一流選手=ヒーローにはならないんですよね。
優勝目前で敗れたというのはファンとしては悔しくてしょうがないのですが、しかしヒーローであるヒデのミスで負けたというのはファンとしては納得せざるを得ない敗北でもあります。しかし負けようがミスをしようが元太にとってはヒデは絶対のヒーローであり強い存在なんですよ。そのあたりの葛藤から元太のああいった行動に出たんだろうと思いますが、それにしてもいちいちサッカートリビアから薀蓄を垂れるコナンの醒め方は子供としてはかなり可愛くないです(苦笑)
スポーツなんてハマってみた方が絶対面白いんですが、このあたりの醒めてスマートなふりしているところがまた逆にガキっぽく見えるんですけど、男としての魅力には欠けるんですよね。
視点が違うと、名探偵コナンという作品の楽しみ方も変わるということですね(違
嗚呼、そういえば昔は巨人基地外だったなぁ(遠い目)
もうプロ現役は、由伸くらいしか知りません・・・
簡単に言えば、灰原さんは、サッカーというより、比護選手が好きで、コナンは、サッカー好きで、元太は、東京スピリッツが好き。
もちろん、それぞれの見方で、サッカーを楽しんでいるということなんでしょう。
しかし、今だに、近鉄バファローズの文字を見ると、冷静でいられませんなあ(TT)
来週末は、オリが近鉄の復刻ユニフォームを着るらしいですけど、ちょっと、辛いかも。
ダブルヘッダも見たし、藤井寺にも観に行ってたなぁ。
オープン戦とか楽しかった(本当に観客が全然入ってなかった時とかあったけど)。
今は、スポーツ観戦というとフィギュアスケートくらいか……、いや、それも、競技よりもショーの方が好きだから、ちょっと違うか……。
やっぱりスポーツ観戦はハマった方が楽しいですよね。
>久遠さん
その通り。さしずめ私たちは哀ちゃんが比護さんのファンな様に哀ちゃん中心で「名探偵コナン」を愛しているわけですw
大切なのは「哀ちゃんの活躍と幸せ」です。
私ももう今のプロ野球選手はベテランしかわからなくなってしまいました。そういえば日テレとコナンのコラボでジャイアンツコナンとかありましたね。
>サブラピッドさん
おっしゃる通りです。哀ちゃんとコナンはノワールから比護さんが出ても全然気にしないでしょうけど、逆に元太はスピリッツから出たヒデは興味がないんでしょうね。でも楽しみ方としてはコナンが一番スマートですけど、一番つまらないんですよね(^_^;
復刻ユニフォームはもう、ねえ(T_T)帽子が納得いかなくて車内広告を見るたびにガッカリします。
お盆の三連戦はたいていドームに観戦に行ってた頃が懐かしいです。
>絢女さん
私も藤井寺行ってました。9月ごろのロッテ戦で観客が普通に目視でカウントできるくらいの事もありましたが、のどかな良い球場でした。
私もエアリアルとか見ますけど、演技を楽しんでるんで、もっと客観的な視点というか…スポーツ観戦とはちょっと違うかもしれません。思えば近鉄を応援していたころは客観視のかけらもなかったので(笑)
やっぱりスポーツ観戦は勝敗にこだわって見ないと熱くはなれないんでしょうね。