サクラエビの国内の水揚げの100%は駿河湾で、主要な漁期は4月~6月までと10月~12月の2期に分かれ、6月11日~9月30日までは繁殖期にあたり禁漁となっています。 体長は40㎜前後で、体は透明ですが甲に赤い色素を多く保持し、生体は透き通ったピンク色に見え、「桜海老」の和名はここに由来するそうです。 昼間は水深200mほどにいて、夜になると水深20~50m位まで浮上してくるようです。 サクラエビ漁の歴史は浅く、明治27年(1894年)に由比の漁師が、アジの網引き漁をしていた時に網が深く潜ってしまい、その時偶然にも大量のサクラエビが捕れたことが始まりとされています。 サクラエビは、カルシウム、マグネシウム、鉄、リンなどを豊富に含み、血中のコレステロールや動脈硬化予防に効果のあるEPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)などもたっぷりと含まれていることから、栄養学的にも注目を集めているそうです。 軽く塩ゆでした釜揚げや、生をワサビ醤油で食べたり、素揚げ、かき揚げなど様々な楽しみ方があるようです。
ちなみに、干しサクラエビをかき揚げなどの具に使う時は、使用前にフライパンで軽く炒ると格段に香りが増すそうです。