「マタタビ」といえば、ネコの大好物で知られていますが、それ以外では、あまり知られていないのが実情でしょう。 「マタタビ」は、キウイフルーツと同じマタタビ科マタタビ属に属する落葉つる性植物です。 名前の由来は、長旅で疲れた人が「また、旅ができる」ようにということから命名されたという説が一般的ですが、アイヌ語の「マタタンプ(マタ=冬、タンプ=ぶら下がっているで、果実が冬にぶら下がっているの意味)」という説もあります。 「マタタビ」には、古くから「滋養強壮」や「疲労回復」等に効果があると言われており、枝や葉は漢方薬として、果実は食用として利用されます。 東北や北陸などでは、青い状態の果実を収穫し、果実酒やしょうゆ漬け、みそ漬け等の漬け物に加工していますが、生の果実をそのまま食べると、独特の辛みがあります。 完熟した果実は、コクワの実に似た爽やかな酸味と甘みがあり、キウイフルーツと同様の小さな黒い種があり、独特のつぶつぶ感があります。
ちなみに、「マタタビ」には、キウイ、イチゴの5倍ものビタミンCが含まれており、神経痛やリウマチにも効くそうです。