日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

我が家の公用語

2019-10-15 23:17:00 | 生活
私たち家族がアメリカのサウスカロライナ州に引っ越したのは2018年の7月。今、1年3カ月が過ぎたところです。ダンナはハンガリー人(母国語はハンガリー語)、私は純日本人、そして13歳と11歳の2人の娘がいます。さて、ここで問題。私たちは、普段何語で会話しているでしょう?

日本語?
半分正解です。

ハンガリー語?
ダンナ以外は片言しか話せません。

英語?
それは、家にお客さんが来た時にしか話しません。

正解は、日本語とフランス語です。ダンナと私は、かれこれ20年ほど前に日本で出会い、結婚、2人の娘も日本で出産しました。その後、ダンナの仕事の関係で、2012年、娘たちが5歳と3歳のときにフランスに移り住み、6年半を過ごしました。最初に住んだフランス南部の村は人口1600人で、もちろん日本語学校もインターナショナルスクールもなく、娘たちは地元の幼稚園に通い、地元の小学校に進学。3年経ったときに、今度はフランスの中東部に引っ越しましたが、そこも人口2800人の田舎町。当然娘たちは、地元の小学校、中学校へ。そして、3年半を過ごした後、今度は2018年に大西洋を横断してアメリカに移住しました。

そんな訳で、ハンガリー人と日本人の子に生まれたにも関わらず、今までの教育の大部分をフランスで受けた娘たちが一番得意とする言語は未だにフランス語。母国語はと聞かれると、日本語になるのかもしれませんが、すでに人生の半分以上を日本以外の国で過ごしている娘たちの日本語は、日本の同年代の子供とは大差がついてしまっています。母親として、日本語をきちんと話せるようになって欲しいという願いはあるけれど、ハンガリー人と日本人の子供として生まれ、日本、フランス、アメリカで育てられた子供に、将来のためだと日本語を学ばせる説得力のある説明が思いつかないのが現状です。でも、今までの経験上、必要があれば覚えるのが言語。将来的に日本語が必要になれば、その時に覚えるだろうと、自分に言い聞かせています。

こんな環境の変化から、私たち家族は、全員が3か国語以上を話せるマルチリンガルな家族になってしまいました。すごいね!とほめてくれる人もいるけれど、現状は、娘たちの言語習得の速さについていけない私が、娘たちの間で交わされているフランス語や英語の会話についていけなかったり、ダンナが私たちの日本語の会話についてこれなかったり、突然誰かが話し出した時に何語なのかを聞き分けるのに時間が掛かったり、いろいろ不都合もあります。なにより情けないのが、娘たちをフランス語でしかっているときに「ママ、それはこう言うんだよ」などと、言葉や文法を訂正されるとき。きっと、叱られている方は、間違ったフランス語が気になって、何を注意されているのかに集中できていないのだろうな、と思います。外国に住んでいる家族の間で、言葉のせいで親の威厳が失墜するという話は「あるある」ですが、うちがまさにその典型と言えるでしょう。

こんな私たち家族の子育てや、海外生活をYouTubeで動画で配信しています。私たちが子育てしてきた環境や、いろいろな言葉を使い分けている娘たちの現在の様子をたくさんお届けしたいと思っています。この、ブログでもいくつか動画を紹介してきましたが、それ以外の動画もたくさんあるので、ぜひチャンネル登録をして下さいね。YouTubeでは、コメントも受け付けているので、質問や感想などいただければ嬉しいです。





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