今朝はすっかり冷え込んで、明け方の気温が8度になった。どうやらエルニーニョ現象の影響で、アメリカの広範囲で平年を下回る気温になっているらしい。私の住むサウスカロライナの街は、九州の佐賀や大分とほぼ同じ緯度なのを考えると、私が寒いと言っているのが理解しやすいかもしれない。
ここは、冬になっても雪が降る事は滅多にない。霜が降りたり、アイスストームと言って雨やみぞれが凍って、木や電線などの設備を破壊し、大きな被害が出る事があるそうだが、去年の冬はただ冷たい風が吹くだけの、雪国育ちの私にはちょっと物足りない冬だった。なぜ物足りないかというと、私たち家族はウィンターアクティビティが大好きだからだ。
私の地元は大きなスキー場の近くで、冬には授業の一環としてスキー教室に出掛けていた。通常の体育の授業もスキー。だから、ほとんどの人が自転車に乗れるように、ほとんどの人がスキーをすることができた。そんな風に育ったので、学校を卒業して北関東に就職したとき、会社の人に「スキーできる?」と聞かれた時には質問の意味がわからなくて困惑した。私にとって、この質問は「自転車に乗れる?」と同じ感覚で、何を今更?もしかして特別な技ができるか聞いているの?という感じだったからだ。要するに、私は同じくらいの年代の人でスキーをしたことがない人がいるというのを知らなかったのだ。
ダンナはダンナで、冬は寒いハンガリーで育ったので、アイスホッケーなどをして育った。だから当然のように我が家の娘たちも、冬になれば山に行きスキーをしたり、スケート場に通ったりして育った。しかし、この辺りの山は雪が少なくスキー場も無い。スケート場も近くにはないため、なんだか物足りない冬に感じてしまう。フランスに住んでいた頃はスキーもスケートもできたのでなおさらだ。ここでは、ウィンターアクティビティは、せいぜい手作りのファイヤーピットで焚き火をしたり、その火を利用して料理をする位のものだ。それはそれで楽しいのだが、やっぱり雪のある冬が懐かしく感じてしまう。
↓フランスにいた頃のウィンターアクティビティの様子
↓去年の冬にファイヤーピットを作った様子