2017年6月に日本で話題になった「ヒアリ」は、もともと中南米に生息していたアリ。しかし、輸出品などに紛れ込んで、オーストラリア、中国、台湾などで発見されているらしい。そのヒアリ、私が住んでいるサウスカロライナでは、もはや駆逐できないくらい繁殖してしまっている。家の庭にもしょっちゅうアリ塚ができて、その度に薬を撒いているが、恐らく一部のアリがダメージを受けるか、移動するだけで、根絶には至らないようす。
ヒアリが問題となるのは、その繁殖力で生態系に影響を与えてしまうこと。そして、人や動物を刺すこと。巣を壊してしまったり、ヒアリが居る所でのんびり立ち話などをしてしまうと、みるみる内にアリがたかってきて繰り返し刺してくる。最初は噛みついて自分の体を固定し、体を曲げてお尻の針を刺す。そして、服の中などにも入ってくるので注意が必要だ。
ヒアリに刺されると、チクリと鋭い痛みを感じ、その後も痛みとかゆみが数日間続く。人や刺された場所によっては盛大に腫れることもある。また、アレルギーのある人はアナフィラキシーショックなどを起こし、病院送りになることもある。私や家族は何度か刺されているが、幸いちょっとひどい虫刺され程度の症状で済んでいる。
一度ヒアリが繁殖してしまうと、芝生などの開けた場所に好んで巣を作り、私の大好きなお花見や、バーベキューといった野外のイベントが場合によってはできなくなってしまう。どうか日本にはヒアリが定着しませんように!
↓今年の夏に花火を見に行ってヒアリに挿された足
↓ヒアリを駆除するための薬。アリ塚の周りに撒いて使う。ヒアリの英語名は「Fire Ants」。つまり、ヒアリのヒは、「日」でも「緋」でもなく、「火」ということみたいですね。
↓近所でヒアリの巣を探してみました。
↓ヒアリの巣の様子。動きが素早いですが、1倍速です。