フランス、アメリカと住んでみて思うのは、日本製品はとにかく機能性に優れているということ。例えば、お風呂場の排水口。日本は、髪の毛などが排水口に流れ込まないように設計されていることが多く、簡単にネットなどを装着することもできて、メンテナンスも楽々。一方、アメリカやフランスは、アンティーク調のデザインが流行っていて綺麗は綺麗なのだが、髪の毛などが排水口に流れ込みやすい。アメリカの今住んでいる家に至っては、排水口のメンテナンスをするのに、ドライバー、レンチなどの工具が必要。配管の工事も雑なので、管の繋ぎ目にセメントがグチャグチャに固まっていて、すぐに詰まる。その度に工具一式を出してきてメンテナンスしなければならないのがストレスで仕方がない。
また、リモコンなどの使い勝手も全然違う。例えば、フランスで乗っていたルノー社の車は、車内のオーディオ用にリモコンが付いていたのだが、マニュアルを見ないで使いこなすことは至難の技だった。ケーブルテレビのリモコンも然り。今まで日本製品のリモコンを操作するのにマニュアルなんて開いたこともなかった私には、ある意味カルチャーショックだった。
ただ1つ、個人的に日本製品に難をつけるとしたら、もう少しデザイン性に気を使って欲しいということ。トイレに置く消臭剤などは典型的な例で、効き目はすごいのだが、トイレの便器がパッケージにデザインされた消臭剤ってありなのか⁉︎もうちょっと、洗練されたデザインで、トイレの装飾になるようなデザインでもいいのではないか?と思わずにはいられない。