goo blog サービス終了のお知らせ 

日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

蚤の市 & 国立自然史博物館、そしてサッポロラーメン

2012-12-31 23:06:32 | 観光
昨夜は部屋でまったりと過ごし、外出もしなかったので、今日は皆でお出掛け。ホテルから歩いて
行ける距離に、パリ最大の“蚤の市”が出ていたので行ってみた。

蚤の市は要するにフリーマーケットなので、古着や骨董などが主な商品。「こんな物、買う人いるの!?」
というレベルを超えて、「よくこんな物、出展しようと思ったなぁ」と言うものから、立派な骨董品まで
実に様々な品物が並べられていた。ガイドによると、3,000以上の露店が並ぶらしいが、今日は閉まって
いる店も多く、人出もまばらだった。そんな中にも、自分が日本人のせいか日本人のグループが目につき、
すれ違うたびに、「あの人たち日本語しゃべっていたよ!」と娘たちも嬉しそうにしていた。

露店の中には普通に新品の衣類や靴、アクセサリー、バックなどを売っているところもあり、その中に、
東南アジア系の顔をした日本語の上手な人が居た。バングラディシュ人だと言うその人は、「こんにちは。
あなた、日本人ですか?」と話しかけてきたので、「そうです。日本語上手ですね」と話し始めると、
「私ねぇ、日本に10年住んでいたんですよ。日本、本当に良い所。世界でNo.1ですよ!」、「でもねぇ、
日本はねぇ、10年住んでも国籍くれない!ひどいでしょ!」。「私、日本でねぇ、沢山お金儲けさせて
もらったの。でもねぇ、国籍くれないから、自分の国に戻って結婚しようと思ったんだけど、自分の
国はもっとダメ」、「お金持ってると、子供誘拐されるし、治安は悪いし。だから1年で嫌になって、
今度はパリに来たの」、「だけどねぇ、パリも駄目ね」。「日本みたいに治安は良くないし、町の中だって
地下鉄だって、オシッコの臭いで臭いし!」、「ホント、日本最高ですよ」。

こういって、国籍以外の事では日本を褒めてくれるのだが、「じゃあ、バングラディシュのいい所はどこですか?」
と聞いても、「バングラディシュはダメね。全然良い所無い!」と言い切っていた。どの国に生まれるかで
その人の人生は全く違うものになってしまうと言うのは常々感じていて、自分が日本人に生まれたと言う
ことは本当にラッキーだと思っていたが、こういう形で日本を知ってしまうと、日本人にもなれず、
日本と比較することで、自分の国の良さまで見失ってしまうと言うのはちょっと悲しい話だと思った。

最後には、「私ね、日本で沢山儲けさせてもらったから、お嬢ちゃんたち、この中から1個選んで持って行って」
と売り物のアクセサリーを娘たちに1つずつくれた。私は何とも複雑な気持ちになってしまい、「パリで成功する
ことを祈ってますね」としか言えなかった。

その後は娘たちのリクエストでパリに3店舗ある“サッポロラーメン”へ。私も旅行だったら絶対その
土地の物を食べたいと思うのだが、フランスに来てもうすぐ1年、パリには特に名物料理もないと言う
事だったので、地元では食べることのできないラーメンはとても魅力的。

店内は大勢の人でごった返していた。意外にも、日本人が全くいない、外国人だけのグループで食べに
来ている人も多くて驚いた。店員さんが日本人の様な顔をしていたので、日本語で注文をすると、
片言の日本語を話していた。後で、店員さん同士が話しているのを聞いていたら中国語のようだった。

久しぶりのラーメンはおいしいねぇ~↓


その後は“国立自然史博物館”へ。旅行と言うと、美術館や博物館、有名な建物などを見て回る人が
多いが、実は私はこういったものが苦手。元々絵などに興味があったり、博物館のテーマが自分の
興味のある内容ならいいのだろうが、「子供にもおすすめ!」と知人に紹介されてきたこの博物館も
私には『骨』と『石』の山にしか見えず、世界的にも標本の収蔵数世界3位と言われるこの博物館も
私にはもったいないものだった。

骨の山↓


玄関前のマンモス像と↓


敷地内には、フランスと言えばおなじみのメリーゴーランドがあったが、よく見れば乗り物が変な
生きものばかり。どうやら博物館バージョンという事らしかった↓


パリでの移動は地下鉄や路面電車を使っていたのだが、田舎のようにドア・ツー・ドアという訳には
行かず、結構な距離を歩いた。近頃はちょっとした距離なら文句も言わず歩くようになった娘たちも
今日の博物館の帰り道は「もう、ダメ」、「だっこ~」の連発で、途中カフェで休憩をとりながら
ホテルに着いたものの、夕食はまたもやホテルの部屋で済ませることになった。

そして、今日は大晦日。帰り道にダンナがスーパーでシャンパンを買ってきたので、娘たちが寝た後、
2人で新年のお祝いをした。テレビでカウントダウンを見ようと思ったけれど、どのチャンネルを
回しても普通の番組ばかりだったのだが、新年になった途端新年のスペシャル番組だらけになっていた。

私たちが泊まっていたのはパリの中心から少し離れた場所だったが、そうは言っても“パリ”、新年には
景気よく花火でも上がらないかなぁ、と期待していたのだが、窓から見える景色にも何の変化もなく、
本当に2人だけの新年だった。

最新の画像もっと見る