日本の安全保障環境が厳しさを増す中、首相に直結した外交・安保政策の司令塔を創設する意義は極めて大きい。国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案が、衆院本会議で審議入りした。 . . . 本文を読む
〈来栖の独白〉多くのリスク、問題を抱えながら拙速に発足した裁判員裁判。市民感覚を判決に反映させるものと考え違いをしている人が多い。とりわけ被害者遺族にあっては、そうだろう。が、裁判員制度のどこにも「市民感覚を反映」といった趣旨は謳われていない。遺族は何としても被告人に死刑判決をと求めるが、如何なものか。経験や資格、学識等が選任の根拠とされず(必ずしもそれらを有していなくとも)無作為に選ばれた者が死刑判決を下すのこそ、危うい限りだ。国は、裁判員裁判をどうしてもやってみたいなら、民事裁判から手がけてみればよかった。いきなり死刑事件というのは、まことに危険だ。 . . . 本文を読む