沖縄返還時、米に無利子預金

2010-03-05 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

無利子預金の存在確認=利益供与めぐる日米密約報道で菅財務相
2010年3月5日12時35分[東京 5日 ロイター]
 菅直人副総理兼財務・経済財政担当相は5日、1972年の沖縄返還時に日米が外交密約を交わしたとされる問題で、日本政府が秘密裏に1億1200万ドルを米側に供与していたことを示す口座の記録が財務省の調査で判明したとの一部報道について「何らか無利子の預け入れは確認しているが、詳細はきちんと外務省などと認識をすり合わせた上で、出きれば週明けのどこかの段階で発表したい」と述べた。
 毎日新聞の5日付朝刊は、日本側の求める「無償返還」を米側が拒否しため、預金の運用益を提供する手法がとられたと伝えている。
 しかし、菅財務相は「無利子預金の存在ははっきりした」としながらも「それが穴埋めの意味なのか、そうでないのか。各中央銀行がある程度の無利子預金を持つことも一般的にはあるようだ」と述べ、「口座が存在したからイコールこういう意味だと判断できるところまでは明確ではない。そこを含めて認識のすり合わせをしなければならない」と説明した。
--------------------------------------------------
「沖縄返還時、米に無利子預金」菅氏認める 密約調査で
 asahi.com2010年3月5日13時52分
 菅直人副総理兼財務相は5日の閣議後の記者会見で、1972年の沖縄返還費用をめぐる密約に関連し、日本政府が米連邦準備銀行に無利子で預金していたことを認めた。この問題では、米側に運用益を上げさせる「密約」があったとの指摘があるが、菅氏によると、そうした意図があったかどうかは確認できていないという。
 財務省による日米密約の調査でわかった。米連銀への預金については昨年12月、肩代わり密約についての情報公開訴訟で、国側が準備書面の中で預金の存在自体は認めたが、無利子だったかどうかは「知らない」としていた。
 この預金をめぐっては、2000年に朝日新聞と我部(がべ)政明・琉球大教授が入手した米公文書で、日本政府が返還に伴う通貨交換で得た最低6千万ドルを無利子で25年間、米中央銀行に預け、米側に1億1200万ドル相当の利益を与える――との日米合意が明らかになっていた。これは沖縄返還協定で定めた3億2千万ドルとは別枠で「裏負担」との指摘も出ていた。
 会見で菅氏は、預金の運用益を米側に供与したかどうかについては「(預金)口座が存在したからイコールこういう意味(密約)なんだという判断ができるところまで明確ではない」と説明。預金額についても「ちゃんとした段階で報告したい」と明言を避けた。口座の存在は米側からの通知で確認したという。
 日米密約に関する調査を外務省が始めたことを受け、財務省も省内で保管していた文書について、独自に調査を進めていた。調査結果の詳細について、菅氏は「外務省と認識をすりあわせたうえで、週明けのどこかの段階で発表したい」と述べた。(北沢卓也)

日本政府と日銀が約1億300万ドルを無利子で米連銀に預金「密約」 2010/3/12


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。