小沢一郎に次の一手はあるか マル激トーク・オン・ディマンド

2013-10-15 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

マル激トーク・オン・ディマンド 第652回(2013年10月12日) 小沢一郎に次の一手はあるか
 ゲスト:小沢一郎氏(衆議院議員・生活の党代表)
  10月15日から始まる臨時国会で、秋の政治シーズンが幕を開ける。来春の消費税増税や福島第一原発の汚染水問題への対応はもとより、日本版NSC(国家安全保障会議)の設置法や特定秘密保護法案の審議、そして集団的自衛権の行使を可能にする解釈改憲等々、日本の将来を左右すると言っても過言ではない重大な案件が目白押しだ。しかし、先の参院選で大敗を喫した民主党を筆頭に野党は精彩を欠き、今ひとつ盛り上がりが感じられないのも否めない。
  過去20年あまり、良きにつけ悪しきにつけ、常に日本の政治を動かしてきた小沢一郎氏は、現在のこの政治状況をどう見ているのだろうか。
  ある時は自民党幹事長として欲しいままの権勢を誇り、またある時は連立与党を率いて自民党を権力の座から引きずり下ろした。さらには、ねじれ国会の下で自民党の連立パートナーとして政権を翻弄したかと思えば民主党に転じ、同党による戦後初の本格的政権交代の立役者となるなど、この四半世紀、日本の政治の表舞台には常に小沢氏がいた。
  その小沢氏が今、政治家人生最大の試練を迎えている。
  首相就任を目前に秘書が逮捕され、党首降板を余儀なくされた。その上、自身も不透明な検察審査会の議決によって強制起訴を受け、一時的とはいえ刑事被告人の立場に甘んじることとなった。その間、民主党の政権運営は混乱を極め、党は小沢氏を守るどころかその排除に廻った。結果的に小沢氏は同志とともに党を割る道を選ぶ。そうして迎えた2つの国政選挙で、小沢氏は同志の大半を失い、今や僅か9人の議員のみを抱える小政党の党首の座に甘んじている身だ。
  その間、小沢氏が見切りをつけた自民党は確実に議席を増やし、今や自公政権は捻れを解消して、衆参両院の過半数を制するまでに党勢を回復している。
  小沢氏が暴れ回ったこの20年はいったい何だったのか。そして、果たして小沢氏に次の一手はあるのか。
  今回がマル激初登場となる小沢氏は、将来について驚くほどに楽観的な見方を示した。09年の総選挙で自分たちの投票によって政権交代を成し遂げた経験を一度味わった日本の有権者たちは、現政権に満足できなければ、必ずやその力を再び行使するだろうと言う。今は有権者の間に民主党政権に対する幻滅の記憶が鮮明な上に、野党が四分五裂状態にあるため、とても政権交代が可能には感じられないかもしれないが、きちんとした受け皿さえ作れば、再び政権交代は可能になると、小沢氏は自信たっぷりに言い切るのだ。
  そして、民意を無視した集団的自衛権の行使や憲法改正などを推し進める自民党政権が相手なら、その受け皿作りは十分に可能だとも言う。
  しかし、小沢氏は自分がその旗振り役を演じることには否定的だ。自分が前面に出ると、まとまる話もまとまらなくなるかからだと、満面の笑顔を浮かべながら言うのだ。果たしてこれは小沢氏の本音なのか。
  小沢氏は日本的なコンセンサス型意思決定方式とは一線を画し、政治家自身が自分の責任においてはっきりとした意思決定をする政治手法が日本では嫌われることは十分に承知していると言う。小沢氏が再び日本の政治の檜舞台に立つ日は来るのか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が、小沢氏と議論した。
*プロフィール 小沢 一郎(おざわ いちろう)
 (衆議院議員 生活の党代表)
 1942年東京都生まれ。67年慶応大学経済学部卒業。69年日本大学大学院法学研究科中退。同年衆院初当選。自治大臣、官房副長官、自民党幹事長、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党代表、国民の生活が第一代表などを経て2013年1月より現職。 著書に『日本改造計画』、『小沢主義 - オザワイズム』など。共著に『日米関係を読む』など。
 *上記事の著作権は[ビデオニュース・ドットコム]に帰属します
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〈来栖の独白2013/10/15 Tue. 〉
 日常的に、gooブログ編集部から「『午後のアダージォ』、1年前の本日投稿記事」(思い出)が、メールで届く(投稿のなかった日は当然届かない)。それによれば、1年前の弊ブログの内容の多くは<小沢支持>であった。裁判を始めとして、氏を、私は理解して支持しているつもりだった。
 が、実際はそう(理解)ではなかったようだ。氏の中国への朝貢外交など、賛同できない動きには私は目を逸らしていた。そんな私に、昨年の衆院選で、氏が「友」の僅かの動きの違いを許容せず刺客を放った姿は、氏の正体を暴露して見せるに十分だった。挙句、氏は選挙後、未来の党とも決別している。巷間、囁かれてきた「政局の人」というレッテルは、正しかった。

>小沢氏は、将来について驚くほどに楽観的な見方を示した。09年の総選挙で自分たちの投票によって政権交代を成し遂げた経験を一度味わった日本の有権者たちは、現政権に満足できなければ、必ずやその力を再び行使するだろう
>民意を無視した集団的自衛権の行使や憲法改正

 「民意を無視した集団的自衛権の行使や憲法改正」というが、集団的自衛権の行使や憲法改正は民意を無視したものではない。原発についても、然りである。昨年の衆院選前、氏は毎週金曜日官邸前に集まる多勢の「大きな」声を聞き、民意は反原発にあると読んでドイツまで視察に赴き、卒原発の嘉田滋賀県知事とも組んで、脱原発で選挙を戦ったが、民意(小さな声)は、そこにはなかった。完全な読み違いであった。そのように今、集団的自衛権の行使や憲法改正も、氏が思い込んでいるものと国民の願いとは、甚だしく相違する。
 「国民の生活が第一」というなら、まず日本が主権を保持する独立国であることが前提だ。チベットを見るまでもなく、他国から侵略され、属国とされるなら国民の生活は惨状を極める。命の保障すら担保されない。先だって小沢氏は「憲法96条改正は、へんちくりん」と云ったが、中国、韓国(アメリカも)を直視するなら、現状のままで日本が主権を守ることの難さを痛感させられよう。生活の党の鈴木克昌氏は「日本を取り巻くアジア諸国の目が日本に厳しい」と云った。が、中国、韓国以外の多数のアジア諸国とは友好関係にあるのが、日本の現状である。政治家は、国際社会が何を考えているか、よく知る努力をしなければならない。「アジア諸国の目が、日本に厳しい」などと、事実を曲げた言い方をしてはならない。日本は海の中にポツンと一国だけあるのではない。
 「選挙」しか念頭にないのが小沢氏の政治姿勢であるが、そうであれば、3年後には、氏の命脈はない。どこまでも国家観のない政治家である。こんな人に、日本、日本人は長期にわたって惑わされ、翻弄された。
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 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢の恐ろしさ 「国民の生活が第一」衆院選岩手3区に佐藤奈保美氏 ~民主残留 黄川田徹氏に刺客 2012-10-12 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 「小沢王国」に挑む 反旗翻した飼い犬たち=階猛/黄川田徹のもとに届いた小沢氏の妻和子夫人からの手紙 2012-08-21 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
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参院選公示 石原慎太郎氏「日本はシナの属国になっちゃう 日本を第二のチベットにしないために憲法改正を」 2013-07-04 | 石原慎太郎 
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◇ インタビュー 石原都知事:チベットに言及「国も文化もなくなった。日本を第2のチベットにしたくない」 2012-08-28 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉  
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相次ぐチベット族男性の焼身自殺 中国政府に抗議/石原慎太郎氏「日本を第2のチベットにしたくない」 2012-10-28 | 国際/中国/アジア  
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◆ 中国公安組織 チベット焼身自殺者の火を消し死ぬまで暴行~事実上の民族浄化の危機 櫻井よしこ氏 2013-05-25 | 国際/中国/アジア
  中国公安組織 チベット焼身自殺者の火を消し死ぬまで暴行
  マイナビニュース[2013/05/25]
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◇ 安倍首相の積極的平和主義にASEAN各国から理解/公明 山口代表の論拠消滅 【阿比留瑠比の極言御免】 2013-10-14 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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デルロサリオ外相「日本には憲法を改正してでも軍備強化を進めてほしい」/セキュリティー・ダイヤモンド 2013-01-28 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
◇ ウイグル、チベット、モンゴル「御三家」は日中が戦火を交えれば直ちに武装蜂起する 2013-02-18 | 国際/中国/アジア 
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池間哲郎著『日本はなぜアジアの国々から愛されるのか』 日本を恨んでいるのは「3か国半」だけ2013-08-18 | 国際/中国/アジア 
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アジアで「靖国参拝」に反対しているのは中韓2国だけだとしても、日本国内の一部勢力が火に油を注いできた 2013-08-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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◇ 「アジア諸国が反発」の虚構 ワシントン特派員・古森義久 2013-08-12 | 国際/中国/アジア 
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日本人が知らない親日国家「20対2」の真実 安倍首相のアジア訪問で明らかに 古森 義久 2013-07-31 | 国際/中国/アジア 
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よく唱えられるレトリック=「日本はアジアで孤立している」 / しかし現実は「日本はアジアの人気者」 2013-07-15 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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【経済裏読み】やはり嫌われ孤立していく中国と韓国…英BBC国家イメージ調査 2013-07-29 | 国際 
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