林真須美被告の死刑確定へ 和歌山毒物カレー事件

2009-04-21 | 死刑/重刑/生命犯

林真須美被告の死刑確定へ 和歌山毒物カレー事件
2009年4月21日 15時4分
 和歌山市で1998年、4人が死亡し63人がヒ素中毒となった毒物カレー事件で殺人罪などに問われた林真須美被告(47)の上告審判決で、最高裁第三小法廷は21日、2審大阪高裁の死刑判決を支持、被告の上告を棄却した。これにより林被告の死刑が確定する。(中日新聞)

女性の確定、11人目=連合赤軍の永田死刑囚ら-執行は3人・毒物カレー上告審
(時事通信社 - 04月21日 16:01)
 最高裁などによると、戦後これまでに上告審で死刑が言い渡された女性は9人。このほかに1人が控訴取り下げにより確定しており、林真須美被告(47)の死刑が確定すれば11人目となる。
 連合赤軍事件の永田洋子死刑囚(64)は1993年に最高裁で上告が棄却され、確定した。最近では、6人を殺害・死亡させた江藤幸子死刑囚(61)の上告棄却判決が、2008年に出された。 刑が執行されたのは、夕張保険金殺人事件の日高信子元死刑囚(97年執行)ら3人。病死した2人を除き、永田死刑囚ら5人が現在も拘置中。
 弁護人によると、林被告は確定後に再審請求する意向という。死刑執行は確定順が原則とされ、近年では、1回目の再審請求中に執行された例は把握されていない。請求すれば当面、同被告の刑が執行される可能性は低いとみられる。 
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〈来栖のつぶやき〉
 証拠もない、自白もない中での有罪認定。日本の司法は、かくも杜撰になってしまった。審理に於いても、命に対しても。
 私などには事件の真相は推量できないが、世間を騒がせた大きな事件、警察の威信をかけて「推定有罪」で襲い掛かってくる苛酷を極める取り調べ室、その状況での否認・黙秘は、強靭な精神、無実の裏付けなくしては貫けないのでは・・・。
 今日の「ヨハネ」は、質の悪いレトリックとして⇒“一粒の麦、死なずば、一つにてあらん。死なば多くの実を結ぶ。(ヨハネ12.24)” 厳罰化の流れに沿った判例が、それに続く多くの事件被告人の命を失わせる。拙速に判決して(「拙速」は、裁判員制度によって更に加速するかも…)、無辜の命を失わせたなら、どうするか。http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/ 和歌山カレー事件


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