サリンが原因の低酸素脳症による呼吸不全のため (松本サリン事件で)

2008-08-05 | オウム真理教事件

河野澄子さんが死去 松本サリンで脳障害
2008年8月5日 11時23分
 松本サリン事件の被害者河野義行さん(58)の妻澄子さんが5日午前3時4分、サリンが原因の低酸素脳症による呼吸不全のため、長野県松本市内の病院で死去した。60歳だった。京都府出身。自宅は長野県松本市北深志。葬儀・告別式は未定。
 1994(平成6)年6月27日夜に起きた松本サリン事件で心臓が一時停止。一命は取り留めたものの、脳に重い障害が残り、松本市内の療養施設で意識不明の状態が続き、今年6月11日に発熱などで松本市内の病院に入院していた。
 事件直後、長野県警は容疑者不詳の殺人容疑で河野さん宅を家宅捜索、義行さんを事情聴取した。報道各社も義行さんが容疑者であるかのように報道。その後、オウム真理教の犯行と分かり、長野県警は義行さんに遺憾の意を表明し、報道各社も謝罪した。(共同)

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<松本サリン事件>被害者の河野澄子さん死去
(毎日新聞 - 08月05日 11:41)
 94年6月に発生した「松本サリン事件」の被害者で、事件の第1通報者である河野(こうの)義行さん(58)=長野県松本市北深志1、元県公安委員=の妻澄子(すみこ)さん(60)が5日午前3時4分、入院先の松本協立病院で、サリン中毒による低酸素脳症に伴う呼吸不全のため死亡した。葬儀は7日に自宅で営む。喪主は義行さん。
 事件では、7人が死亡、重軽症者は約600人にのぼり、当初は義行さんを容疑者扱いする報道がされた。
 就寝中にサリンを吸った澄子さんは、意識の戻らない状態が続いていた。98年からは市内の身体障害者養護施設などで療養し、容体が安定している際には自宅に戻り、家族全員で過ごすこともあった。最近は衰弱し、下がった体温を電気毛布などで維持してきたが、5日未明に急変したという。
 義行さんは14年間、毎日のように看病に訪れ、その日の出来事などを澄子さんに話しかけていた。澄子さんは時折、涙を流すなどの反応を見せていたという。義行さんは「何度も医師からダメかもしれないといわれながらも、14年間以上家族のために生きてくれました」とのコメントを出した。【藤原章博、渡辺諒】

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〈・・・つぶやき・・〉

 いま、言葉が出ない。お二方の御悲しみと御労苦の前に、祈ることしか思い浮かばない。


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