小沢氏事務所:60社から15万人分の名簿 98年参院選

2010-01-28 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
小沢氏事務所:60社から15万人分の名簿 98年参院選
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件に絡み、98年の参院選で小沢氏の事務所が大手ゼネコンなど土建業者計60社から約15万人分の名簿の提出を受け、選挙運動にフル活用していた実態が、毎日新聞の入手した内部資料で判明した。重点選挙区では各社社員らに選挙を手伝わせ、その人数や日数を小沢事務所が管理して「貢献度」を競わせており、こうしたスタイルの選挙は05年12月に業界が談合決別宣言するまで続いたという。【政治資金問題取材班】
 事件では胆沢(いさわ)ダム(岩手県)の二つの工事での下請け受注を巡る謝礼として、小沢氏側に計1億円が渡った疑惑が浮かんでいるが、内部資料によると、二つの工事の元請け6社すべてが名簿を提出しており、小沢事務所と業界との密接な関係が鮮明になった。
 内部資料は「平成10(98)年参議院選挙協力一覧(岩手・秋田・宮城・神奈川)」と題され、A4判約100ページ。この年は小沢氏が自由党を結成した年で、初の国政選挙に臨んだ時のものとみられる。
 関係者によると、自由党は神奈川で小沢氏の秘書だった樋高剛氏(現民主党衆院議員)を擁立。小沢氏の地元の岩手と近隣の秋田、宮城は候補を立てなかったものの、比例代表での得票を積み上げるため神奈川とともに重点地区とした。60社から4地区にそれぞれ約1万~5万5000人分の名簿の提出を受けた。会社別では鹿島の約2万5000人分が最多。名簿掲載者は社員だけでなく家族や関連会社、下請け社員も含まれていたという。
 小沢事務所に持ち込まれた名簿は、重複をなくすよう仕分けられたうえで大手ゼネコンの系列ごとに番号をふって管理され、電話での支持呼び掛けに使われた。小沢事務所は電話への反応を「A(良い)」「B(普通)」「C(悪い)」「ル(留守)」「不(不明)」に分類。ある企業の元幹部は「反応が悪いと、下請け業者が提出した名簿でも系列のゼネコンに連絡が行き、ゼネコンが下請けにはっぱを掛けるシステム。反応の良しあしは日々精査され、それが小沢事務所による業者の『査定』となった」という。
 一方、名簿であまり多くの数を出せない業者は、社員や雇ったアルバイトを選挙の手伝いに派遣。「神奈川での手伝い」と題された資料には、派遣された社員らの氏名と所属、手伝い日数などが記録され、各社の貢献度が一目で分かるようになっていた。社員らは近くの営業所やホテルに寝泊まりしてポスター張りや有権者への呼び掛けなどを行い、費用はすべてゼネコン側で負担したという。
 複数の企業の元幹部らは「小沢事務所の評価が東北での公共工事受注に影響するため、各社は提出名簿や派遣社員の数を競った」と証言している。
 98年参院選で自由党は和歌山で1議席、比例代表で5議席を獲得したが、樋高氏は落選。毎日新聞は小沢氏と樋高氏の事務所に取材を申し込んだが、いずれも回答はなかった。
毎日新聞2010年1月28日2時30分

4 コメント

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Unknown (rice_shower)
2010-01-28 10:26:58
http://www.muneo.gr.jp/html/page001.html
有り得ない.....。
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Unknown (ゆうこ)
2010-01-28 19:47:45
rice_showerさん。
http://www.muneo.gr.jp/html/page001.html

 以下の記事が回答ですね。

政府が「検察リーク」否定の答弁書を閣議決定
1月26日22時52分配信 産経新聞
 政府は26日の閣議で、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件に関し、「捜査情報等の漏洩(ろうえい)があったとは考えていない。検察当局は従来から捜査上の秘密の保持について格別の配慮を払ってきた」と、東京地検特捜部による報道機関へのリークを否定する政府答弁書を決定した。
 鈴木宗男衆院議員(新党大地)の質問主意書に答えた。
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/8ad1643c3f12e01d90f07df0a0cc0a49
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Unknown (rice_shower)
2010-01-28 20:09:26
私が「有り得ない.....」と絶句したのは、27日のムネオ日記の内容についてでした。
マスメディアでは唯一週間朝日だけが、上杉隆氏の言説をメインに据え、『検察の狂気』、『検察の卑劣』とキャンペーンを張っていますが、上杉さん、編集長の山口さん、郷原さん、魚住さん達の身が心配でなりません。 もちろん、ムネオさん、佐藤優さん、それと出所したばかりの三井環さんも。
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Unknown (ゆうこ)
2010-01-29 17:28:24
rice_showerさん。コメント、ありがとう。
 本日弊ブログにエントリしたのは、小沢氏の沖縄の土地買収、それとトヨタ自動車の米国リコールの件です。これまでもトヨタの問題はエントリしてきましたが、ここにきて流石にひどいと感じます。昨日の当地での日高義樹さんの講演なんかもそうですが、アメリカが徹底的にトヨタ叩きを始めた、という感を私も強くしました。昨年からアクセルペダル、フロアマット問題はニュースになってきましたが、昨今、信じられないような凄まじさです。あちらはメディアが企業のものですから、どんどん叩いて大騒ぎにする。トヨタを叩き、オバマを叩く。
 かたや日本では、小沢叩きです。昨年から事実上民主党政権は始まっていまして小沢氏の疑惑は、あった。代表を辞めた。が、このところの検察は凄まじい。トヨタがやられるのと符合しているみたいに。
 ロッキード事件--田中角栄さんはアメリカにやられた--アメリカ謀略説は一部政財界人に囁かれたことです。検察の捜査には超法規的便宜がはかられ、何の障害も無かったといいます。ややもすれば、ロッキード事件と今回の小沢氏の疑惑が重なってしまいます、私には。民主党の「脱官僚依存」「裁判員制度見直し」「可視化」等政策に検察が反発し潰しにかかっている、という見方をする人もいるようですが、アメリカ経済の現状や失業率、小沢氏の対中国そして沖縄の基地の問題を観ますと、私には・・・。
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