こんにちは。先日の古神道のところから続きを書かせて頂きたいと思いますが,今日もその前に,左の写真は,伊勢神宮「内宮」別宮である伊雑宮(いざわのみや)の御料田で撮影させて頂きました。ここに来るととても気持ちが良いので,いつも最後に参拝させて頂いています。ちゃんと,正面には鳥居も設置されています。御社殿は撮影できないのですみません。
古神道の思想と云うものは,大自然を崇拝「畏怖と感謝」するだけです。どこかの宗教団体に入ることもありません。団体としての組織がありませんから当然,宗教上の教えもありませんし,指導者も教祖も存在しません。大自然そのものが神様であり,自然の恵みや恩恵によって人間は生かされ,この世のありとあらゆるものは神様の御分霊を宿す存在なんだと云う思想です。大自然や自然ばかりではなく,私たちも神様の御分霊を宿していると考えられています。もっと言えば,古神道と云う名称すらも存在しません。便宜的に使用しているに過ぎないのです。つまり,縄文時代までの文明と解釈して頂いて結構です。
縄文時代以前には越國と呼ばれる文明もあったようです。ただそこまで行くと話が難しくなるので,紀元前1万5000千年前の縄文時代としています。そして,この縄文文明を生きた,我々の遠い祖先である縄文人「古神道」の最も特徴的な考え方は,とくにかく争いを嫌います。縄文時代の遺跡などから唯一,見つかっていないものがあります。それは武器です。人を殺傷する武器は遺跡などから発見されていません。何故か?古神道の思想には,死後の世界つまり,死生観と云うものが存在していて,生きている間に,人やものを恨み,憎しみの様な観念を持って死を迎えるとその魂はあの世に帰ることが出来ず,この世に停留すると云う思想がありました。そうなると生きている子孫をあの世で守護することが出来なくなってしまうだけではなく,輪廻転生が出来ないと考えられていたからです。死後の世界にまで影響するものだと信じられていました。現代の神道や原始仏教にも死生観が存在していますが,その元を辿ると縄文時代に行き着くことが出来るのです。又,罪や穢れを水に流す神事として古来から継承され続けている人形祓のように海水や川の水は罪や穢れを流してくれるものだと考えられていたようです。そして,その思想は現在の神社神道で6月と12月の大祓神事として受け継がれています。つまり,先人の知恵に学ぶ「温故知新」から来ているのかも知れません。
すべてを水に流すと云うことは大変ですし,難しいことでもあります。楽なことではないことも確かです。特に現代のような物質主義社会や資本主義経済での豊かさや幸せを実感するには,どうしたってお金が必要であります。そして,事業をされている経営者の方などは何をするにも先ず資本となるお金がなければ事業は成り立ちません。私も経験がありますが,一生懸命努力して報酬を頂けなかったことが何度かあります。それを水に流せと云われても無理な話だと感じるのも致し方がないことです。固定費が捻出できなければ会社は倒産します。個人でもお金がなければ破産も破綻もしてしまいますし,ご飯も食べることが出来ません。病気をしても病院へも行けません。お金はとても大切なものですし,自分や他人を助けてくれるものであることは間違いありません。
その混沌とした社会の中であっても家族や社会の為に一生懸命に一つの事に立ち向かう姿は正に勇者そのものだと思います。私も挫折の連続でした。これでもかと云うくらいでした。悔しくて悔しくて泣き疲れて寝た日もたくさんありました。思い出すだけで眠れなくなる時もあります。それでも己を信じ,自分を律し,他者を思いやり,他人の幸せを祈れる人は本当に尊いことだと考えるようになりました。それは何事にも変えることの出来ない真の財産でもあります。そう言った人を神様が放って置く訳がないと私は真剣に感じています。そして,水の如く逆らわず,争わず,競い合わずにどんな姿にでも素直に適用出来るように努力すること。自分の身を低く謙虚に生きること。不要なものは,すべてを水に流し溜め込まないこと。それ以外にも今回の水の神への感謝参詣を通じて大切なことをたくさん学ぶことが出来ました。大自然の恩恵で生かされていること命を繋いでくれた祖霊に感謝致します。
有難う御座いました。拝
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太古の昔から日本人の性質は互いに支え,助け合い,足りないところを補い続けた民族でした。
私たちの祖先は,それを相互扶助とし和の仕組みとしました。日本が和の国と呼ばれる所以です。
又,人にはそれぞれ違いがあり,その違いを認め合い,尊重し合うことを大切にして来ました。
それが祈りの民族と云われる大和の民。大和民族です。
菊の紋章は世界祭祀の継承者としての証であり,世界で唯一,太陽を国旗にする国でもあるのです。
わたし達の心の中には根源神の分魂が内在しています。高天原は,わたし達の心の中に存在します。
心柱神社 心神とともに。花咲あさひ 拝