朝は、つとめて。
やうやう白くなりゆく山ぎは。
少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
オリンピックと万年徹夜マンの夫のおかげで、
この夏は度々、それはそれは美しい朝焼けに遭遇。
目がさえちゃって、掃除洗濯家事親父のすべてを片付けるけど、4時か5時には終わっちゃう。
することないし、今からなんて眠れないし、散歩でもいくかー、となって、オレコはうれしいるんるんるん。
涼しいからやる気も出る。自然、ふむふむにも力が入る。
ふむふむは犬の大事な趣味だから、文句いうつもりはないんだが。
犬のお手紙、人の鼻にも結構くるのに、ちみはそんな近距離で一体何をかぎ分けたいのか。
こんな具合で地面にすりすりするもんだから、
家について足洗うとき、鼻も洗うことにしている。
足については、「はいどうぞー」というふうに、
前も後ろも順々に洗いやすいようあげてくれるおれこだが、こと鼻となると、
「いやーん、むりむり」
なんつって、逃げ回ること風の如し。
この位置と決めれば、動かざること山の如し。
だけどさ、そのお鼻でちゅーされたときは、ちょっとブルーになるんだ、母さん。
いろんな子のお手紙ももらっちゃうわけなんだろう?
そんなプレゼント、お母さんいらないんだぜえ。