日の沈むのは早くなってきたが、朝はまだまだ暑いから、早朝、日陰の散歩である。
恐いもの(ころころスーツケースを持った人)が通ると、このように、しげみなどに身を隠す(つもり)のオレコさん。
そうして、恐いもの(ころころスーツケースをもった人)がどっかへ行くまで、息を潜めてじーっとしている。
ちなみにこのような茂みなどがないと、パニックまつりになる。
かえるかえるかえるー、といって、ぐいぐいリードをひっぱって、まえのめりで進む。
一度だけ、すべての方向から、
恐いもの(スーツケースの人、中学生の群れ、台車の人、ボールを蹴りながら歩く子供)が迫ってきたことがあるが、
そのときは、困ってしまって、その場で、くるくるくるくる回ってしまった。
しょうがないから抱きあげて、来た道を戻ったものだった。
心臓は早鐘を打つようになっていて、激しい運動をしたのと同じ状態になる。
健康な子ならいいんだろうけど、心臓病なので、安静にしなければならないから、仕方ないけど、帰る。
なのでお散歩はなるべくなら、人がいない時間帯を選んでいる。
ゆうべなどは、どこかから聞こえてきた爆竹の音で、まさに漫画のように、
(ぴょーん!)
と飛び上がって、出てきたばかりなのに、すぐ帰ってしまった。
まったく損な性分だなあ。気の毒だ。