村の外れのお地蔵さんの祠の傍に、ボタンみたいな大柄な花をつけた桜の木が有って、今正に満開だ。濃いピンクの花が朝日を受けて、遠くからでも良く見える。自転車を漕いでその横を通り過ぎる時、村のお年寄りが、時々、お地蔵さんに手を合わせていることがある。そんな光景は、子供の頃に見た光景と同じで何だか懐かしい。長い現役時代には、ついぞ見たことが無かったので、忘れかけていたが、今でも手を合わせる人がいるということは、何時の時代も途切れることなく、こうしたお参りを誰かが引き継いできているということだ。お地蔵さんに掛けられた赤い前掛けも時々新調されている。この桜の花の季節と、秋・柿の季節は、お地蔵さんの顔が一際笑っているように見える。
走行データ D:25.52 T:1.29.36 A:17.1 M:32.6 O:30036
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