こんにちは、かとう整骨院です。
当院では剣道関係の患者さんが多く来院されています。また、先日に
雑誌で取り上げていただいた事でメールでも多くのご質問をいただくようになりました。一治療家としては本当にありがたい事です。ケガの治療や、相談を受けている中で“剣道でも筋トレした方が良いのですか??”たという質問をよく受けます。そこで、今回は剣道に必要な筋力トレーニングについて説明してみたいと思います。
・筋力トレーニングのメリット&デメリット
まず始めに、筋力トレーニングそのものを説明します。スポーツをされている方で、筋力トレーニングをされている方は多いと思います。トップアスリートの方々は引き締まった身体をしていますし実際、専門競技以外のトレーニングを数多く取り入れていることは皆さんもご存知の通りです。それを行う最大の理由は“競技力の向上”です。より大きなパワー、持久力を得るために筋力トレーニングを行うのです。多くのスポーツで身体が大きいという事は有利に働きます(当たり負けしないなど)また、筋力を増大させることで、より高度な技術を身につけることができます。最近、なにかと話題の体幹トレーニングはスポーツで必要不可欠な軸をつくるのに大きく役立ちます。
こういったメリットの反面、デメリットも存在します。一番のデメリットはケガをしやすくなるということです。力が強くなれば筋肉や関節に掛かる負担は増大します。ということは、ケガをしやすくなるということです。これを防ぐためには、バランスよく筋力を鍛えなければならないのですが、個人差や競技特性を考慮してメニューをつくるのは大変な作業です。また、成長期に誤ったトレーニングや過度のトレーニングを行うと、成長障害の原因になります。このように、筋力トレーニングはただやれば良い結果がついてくるというものではない、、という事を注意していただきたいと思います。
・剣道における必要な筋肉とは??
次に剣道の競技力を高めるのに必要な筋力を考えていきます。剣道でするどい打突を生み出すのは、下半身の力です。古来より、剣道修行で重要な事柄をまとめた言葉として
“一眼二足三胆四力”という言葉があります。この言葉にあるように、剣道において足さばきというのは非常に重要な項目です。足さばきを円滑に行うには下半身の力が重要なのは言うまでもありません。また、打突時の姿勢維持のためには体幹力が必要です。これに加え、持久力も重要になります。剣道の試合は大体3分~5分程度です。ですが、目の前の相手に常に集中し続けなければなりません。息が上がってしまうと集中力は一気に低下します。剣道のような対人競技において、これは致命傷となります。
剣道では・下半身・体幹・持久力の三つが優先して鍛える項目です。実はこれら三つを効果的に鍛える稽古が剣道にはあるのです。それは、剣道をされている方なら誰でもご存知なアレです。
Osaka kendo tokuren keiko (大阪剣道特練稽古)
それは“切り返し”です!
この動画は全国でもトップクラスの実力を誇る、大阪府警の切り返し稽古風景です。しかし、何度見てもエゲツないスピードですね・・・(^^;
それはさておき、この切り返しを繰り返し行うことで正しい足さばき、竹刀を振ってもぶれない体幹力が身に付きます。また、呼吸法を意識することで持久力の強化にも繋がるのです。このように、切り返しは剣道の基本、体力を養うのに非常に合理的な稽古方法であると言えます。剣道をされている方で筋力トレーニングを始めるのであれば、この切り返しを出発点にされる事をオススメいたします。つまり、
足がついていかないなら下半身強化を、連続で振り続けられない(身体が前後する)なら体幹強化を、息が続かないなら持久力強化をといった具合にです。私自身も、学生時代などは随分とこの切り返しをさせられたものです。当時はイヤでイヤでしょうがなかったですが、それは切り返しという稽古が持つ本当の意味を知らなかったからです。いま現在、剣道をされている方も、これから始める方も、再開される方も今一度、ご自身の切り返しを見つめなおしてみて下さい。そうすることで、自分の弱点や強化すべき点がみえてくると思いますよ(^^)/
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