かとう整骨院 よもやま話

寝屋川市、京阪香里園近く木屋町のかとう整骨院です。保険診療や自費診療、コンディショニングに力を入れています。

ドラマ『陸王』に学ぶケガの予防  【香里園 かとう整骨院】

2017-10-30 18:53:02 | スポーツ障害、外傷
私の日曜日のささやかな楽しみが、秋クールから始まったドラマ『陸王』を見る事です。昨日(10/29)が2話目の放映でしたがアツイですね~個人的にはこういう話は大好きです。『陸王?なんだそれ?旨いのか??』という方も、今ならまだ間に合いますので是非見てみてくださいね!(私はTBS関係者ではありません(^^;)

それはさておき、このドラマは有望な陸上選手がケガに苦しんでおり、その選手を助ける為に足に負担のかからないシューズを伝統ある足袋屋が開発していくというお話です。その選手がケガをした理由が、走り方でした。この選手は走る時に踵から接地する癖がありそれが足の障害(ドラマではハムストリングスの損傷)を引き起こしてしまいます。この辺りを少し詳しく解説してみたいと思います。

・接地のあれこれ
昨今、スポーツ科学の発達であらゆる動作が解析されています。“走る”や“歩く”といった基本動作を解析することにより、どこをケガしやすいかという事まで大体わかります。現在、接地について分類されているのが踵接地、前足部接地、全足底接地と言われるものです。これは歩く際にあげた足のどの部分が一番最初に着くかで分類したものです。よくウォーキングの指導などで“踵から地面について、爪先から蹴りだす”なんて言葉を見かけますが、これにもちゃんと理由があるのです。それぞれの接地方法にはメリット・デメリットが存在します。それらについて、すこし踏み込んでみます。

・踵接地のメリット・デメリット
踵接地の最大のメリットは、地面からの衝撃を前進する力に変えやすい事です。やってみると解るのですが、踵から接地するとふくらはぎに直接衝撃がつたわり前に行く力にスムーズに移行できます。ですので、短距離走のようにより多くのパワーを求める際は踵接地は有効であると言えます。ですが、そのパワーの代償として関節への負担が大きいことがあげれます。

・前足部接地のメリット・デメリット
これはつま先から接地していく方法で、前傾姿勢の維持には有効で“倒れ込む”動きを再現しやすくします。その反面に足部、アキレス腱などの筋腱への負担が大きくなってしまいます。

・全足底接地のメリット・デメリット
最期に足の真ん中ぐらいで接地する方法です。この接地方法の最大のメリットは接地時の衝撃が一番少ない事です。衝撃を膝、股関節のクッションで受けることが出来るからです。衝撃は一番少なくなりますが、足裏の接地面積が大きくなるため足のアーチ機能(土踏まず)が使えなくないので接地の際につま先が外に向きやすく、その影響で膝に捻じれ力がかかってしまう場合があります。


どのように接地してもメリット・デメリットは存在します。ですので、スポーツをされている方はその競技特性にあった方法を選択することが求められます。ですが、人は基本的に自分が一番動きやすい方法を選択しがちです。その選択が競技にあったものであれば良いのですが、違った場合は障害発生の原因になってしまいます。ケガにお悩みの方は、こういった事にも原因があるかもしれません。ご自身の動きを確認してみたいという方は、いつでも気軽にご相談ください!ドラマの感想もお待ちしております!(笑)

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『運動をしてはいけない』といわれたのですが・・・【香里園 かとう整骨院】

2017-10-17 17:57:57 | スポーツ障害、外傷
かとう整骨院では、剣道をはじめいろんなスポーツをされている方に来院していただいております。その中には、一度病院で検査を受けてから来院される方も少なくはありません。病院での診断で、医師より『練習を休んだ方が良い』や『そのスポーツを辞めた方がいい』と言われたという事で当院に相談に来られる方もいます。確かに、競技を続けることでケガを悪化させてしまったり、最悪の場合は障害が残ってしまうことも少なくはありません。特に成長期のお子様などは、競技に熱中するあまりつい無理をしがちです。このような結果を招かない為に、適切な処置を知っておくことが大事になります。



・ケガには必ず原因がある!
ケガや痛みには必ず原因があります。そしてスポーツをされている方でしたら、その原因は競技中の動作(フォームなど)にあります。いくらケガを治してもココが改善されなければ、また同じケガを繰り返すことになります。また厄介なことに、ケガは繰り返すほど治りは悪くなっていくものです。原因を追究するには、“どこが、どうしたら、どのように”痛むかという事をハッキリ認識しておかなければなりません。小さいお子様であれば、より具体的に(例:ボールを投げる瞬間に痛むなど)確認しておく事が必要です。



・どれぐら休めばいいの?
運動中にケガをした場合はRICE処置が原則です。RICE処置とはR=rest(安静)、I=icinng(冷却)、C=compression(圧迫)、E=elevation(挙上)のことです。この中でもっとも大切なのが安静です。医療従事者であれば、まずこの原則に従うので『とりあえず休んで!』となる訳です。問題なのはどれぐらい休むか?という事です。ケガや痛みの程度にもよりますが、まずは3日が目安になります。急性期の炎症(腫れ)は大体3日で収まります。もちろん、医療機関を受診するのがもっとも望ましいですが、時間の都合がつかない時は、3日間安静にして様子を見る事をオススメします。ですが、これはあくまで緊急の場合であり、自己判断は危険を伴うという事を覚えておいてください!


・痛みがおさまった後は??
ケガをした時は治療を最優先にしますが、ただ安静にしていればよいというものではありません。場合によっては動かした方が早く治る場合もあります。(寧ろ、この方が多いです)その際も、どれぐらいの強度でどこを動かすかというのが重要なのは言うまでもありません。そして、先にも触れたように同じケガを繰り返さないように原因を追究しなければなりません。筋力であったり関節の硬さが原因である場合は、それを補うといったようにです。フォームが原因であるなら、それを見直すことも忘れてはいけません。


・ココロのケアも忘れずに!

ケガをした時は、誰でも落ち込んでしまうものです。特に学童期や、高い目標をもっている人は尚更です。こういった時期は、精神状態が不安定になりやすいので注意が必要です。学童期であれば保護者の皆さんや指導者がかけてあげる言葉が重要になります。心ない言葉は、その後の競技人生を左右しかねないと言っても過言ではありません。ケガの状態が良くなってくれば精神状態も安定してきますので、そういう意味でも適切な処置が必要になるのです。


ケガや痛みに苦しむ人たちには治療以外にも、ココロのケアも重要です。私たち医療従事者はケガを治すことが仕事ですが、ココロのケアにも気をつけなければなりません。ですが、現実にはひどい事を言う人が多いのも事実です(^^;
“適切な処置”というのは、これらを含めたものだと私は考えています。人生は一度きりです。ケガで自分がやりたい事を出来なくなってしまうのは、とても悲しい事です。かとう整骨院では、一人でも多くの方が自分の目標を達成できるようサポートいたしますので、ケガや痛みで苦しんでいる方は、諦めずに是非一度、ご相談下さい!



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日曜、祝日も診療いたしております! 【香里園 かとう整骨院】

2017-10-08 15:47:52 | 診療時間、アクセス
かとう整骨院では日曜日と祝日も診療いたしております!

お勤めの関係で日ごろなかなかお時間の取れない方や、スポーツの大会等での急なケガをされた方に大変よろこんでいただいております。
また、日曜日と祝日は通常の診療時間とことなり休憩時間がありませんので、皆さんのご都合の良い時間をご指定ください。
受付時間は10:00~18:00となっておりますので、よろしくお願いいたします。

*日曜、祝日は講習会、トレーナー活動等で休診させていただく場合があります。その際はこのブログやホームページで告知しておりますので、ご参照ください。



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剣道六段を目指される方へ

2017-10-05 13:22:25 | 剣道
暑い夏も終わり、身体を動かすのには良い季節になってきましたね。剣道でもこの時期は各種大会や昇段審査がおこなわれます。当院の患者さんの中にも、この秋に昇段審査を受けられるという方が多くおられます。そこで今回はそういった方々に、私自身が体験してきたことや感じた事をまとめてみたいと思います。あまり参考にはならないかもしれませんが、あたたかい気持ちで読んで頂けると幸いです(^^;

・剣道六段ってどんなもの?

剣道に段位制度があるのは皆さんご存知かと思います。剣道の場合は、段位を取得してから修行年数というものがあります。修行年数は初段を取得したら二段は一年後、二段取得すれば三段受験までには二年というように、段位に応じて年数が伸びていくものです。現在は中学生にならないと初段が取得できないので13歳で初段を取得し、その後をすべてストレートで合格したとしても六段を受験できるのは28歳ぐらいになります。また、六段以上は全国審査になるため(五段までは各都道府県で審査)難易度が一気にあがり、合格率は毎回20%前後です。また、審査は年三回受けれますがそのうちの一回は各県持ち回りなので、受験地が遠方になる場合もあります。

剣道界では六段からが高段者扱いになるので、六段に求められるものは剣道の実力はもちろん、『正しい剣道』を実践、実行しようとする気構え心構えではないかと思われます(この辺は私も自信がありませんが・・・)つまり、試合で強いから受かるというものではないという事です。実際、学生時代に全国大会で活躍したような方でも六段審査で躓くことは多々あります。

・剣道六段への道~私の場合~
 
ここからは私自身のお話をしてみたいと思います。私は今年の五月、三度目の挑戦で六段合格をいただきました。剣道は中学から始め、大学まで剣道部に所属していましたが、特別に強豪校にいたわけでもなく特に剣道の専門的な教育を受けたわけではありません。また、運動神経も特によかった訳ではありません。寧ろ、運動オンチなほうでした(^^;更に五段を取得したのは28歳の時でしたが、その後仕事の関係やケガで10年ぐらいはまともに稽古はできませんでした。そんな私でも合格できたのは、それなりの理由があったからだと思います。振り返って思う事をまとめてみようと思います。

①よき師につきましょう!
剣道では『三年早く始めるよりも、三年かかって師匠をさがせ』という言葉があります。これは指導者を見極めろということだと思われますが、なかなか難しい話ですよね・・・そこで私がオススメする方法は、自分がなりたいイメージを実践されている方を探すということです。剣道をされている方はそれぞれの剣風を持っています。その中で、自分が好きなスタイルというのがあると思います。そういう方の指導というのは自然と耳に入ってくるものです。自分自身が“こういう剣道がしたい!”と思える方の指導を仰ぐことが上達への最も近道になるでしょう。

②とにかく基本をもう一度!
六段を目指されるぐらいまで剣道を続けている方であれば、自分自身の剣道理論をお持ちだと思います。ですが、今一度基本に立ち返ってみることをオススメいたします。大人になるとどうしても稽古は地稽古が中心になってきます。その中で、知らず知らずのうちにクセがついてくるものです。先にも述べましたが、剣道六段に求められるものというのは、『正しい剣道』を実践、実行することです。そこで、『正しい剣道』とは何なのか?という事をもう一度振り返ってみるのです。その答えは、やはり基本稽古の中にあります。剣道を始めたときからやっている切り返し、各種基本打ち。これらがなぜ古今東西問わず行われているのか、というのが全てを物語っていると思います。基本打ちを見直し、実行することで新たなる発見があるはずです。

③人の話をよく聞き、それを自分で解釈してみましょう!
ある程度剣道を続けていると、自分なりの考えや理論が出来上がってきます。その理論が固まってくると、なかなか他人の話が聞けなくなってしまいます。こうなってしまうと、新たな発見や気づきはありません。自分よりも年齢や段位が上の先生方の話は、聞けるものですが同級生や下の方の意見も聞いてみて下さい。思わぬ発見があるかもしれませんよ!
あと、指導や意見は聞くだけでなくそれをしっかりとかみ砕いて下さい。人の感覚はそれぞれですから、しっくりくる事やそうでない事もあるかと思います。しかし、指摘を頂いたことにはその真意があるはずです。それを読み取るには、固定観念を持たずに幅広く聞くことが重要なのは言うまでもありません。その真意に気づくことができれば、皆さんの実力は必ずアップしているはずです。

④体調管理は万全に!
ここからは私の業務範囲の話です(^^;
剣道に限らず、一つの競技を専門的に続けているとどうしても強い所と弱い所が出てきます。簡単に言えば、身体の筋力バランスの乱れです。また、同一動作の繰り返しは、関節や筋肉に負担をかけます。そして、それがケガの発生に繋がるのです。どんなに内容の濃い指導を受けても、体調が万全でないと効果は半減してしまいます。また、年齢とともに身体は変化していくものです。一番顕著に表れるのが柔軟性の低下です。こういった変化はなかなか自分では気づけないものですが、日頃よりストレッチ等でいろんな場所を動かすことである程度は実感できます。もちろん、自分では出来ない部分もありますので、そういった場合は専門機関で身体のケアをされることをオススメいたします!


・まとめ
私が審査までに心掛けたことをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?私自身はブランクがあり、『もう一度最初から剣道を!』という想いが強かったので、こういった結論にたどり着いたのかもしれません。また、仕事では患者さんに運動してね~とか、ストレッチしてね~などと偉そうに言っていますが、自分自身の身体が衰えまくっているのに驚愕したものです(^^;

審査というものは、それ自体を目標にすべきではない。あくまで通過点だ!と言われます。その通りだとは思いますが、やはり目の前に迫ると欲が出るものです。その目標を達成するには、技術・精神力・身体の三つがバランスよく保たれている事が重要だと思います。これが達成できれば、皆さんの目標は叶うはずです。是非とも“実りの秋”となるよう、頑張ってください!応援しています(^^)/

*“実りの秋”とかけて、当院近くの田んぼを撮影してみました!・・・う~ん、このセンスのなさ(-""-)

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