風が吹けば桶屋が儲かると良く言うが、こう暑いと電力会社が儲かって仕方がない。節約しようにも我慢できないくらい暑い。暑くて眠れないから、仕方なくエアコンをつけっぱなしの状態で寝る。電力各社はLNGや原油の高騰により値上げしたから、儲かって仕方がない。先月も今月も電気料金は優に1万円を超える勢いだ。未だに終わりが見えない。ソーラーパネルも初期投資が掛かるし、痛い出費である。
おそらく企業は光熱費を節約するために自宅勤務を促進するだろう。そうすれば、無駄な経費を少しでも減らせる。そうやって、意図せずとも働き方改革が進められることになろう。果たして、家で仕事をした際の光熱費は経費として請求できるのだろうか。そういう議論もないまま、一方的に経費節減のために自宅就労、残業ゼロが進む。
電力会社としては、思わぬ追い風が吹いたことにさぞかし笑いが止まらないだろう。喜んでられるのも今のうちだろう。これから、死人が出るくらいに暑くなる。喜んでる場合ではなくなるが、もはや手遅れである。
地球は、せいぜい後10年で限界を迎えるらしい。
「夏草や兵どもが夢の跡」 松尾芭蕉