角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#060 活断層、可能性は否定出来ない、当たり前!

2015-05-20 06:20:16 | 原子力の光と影と
志賀原発について・・・

「断層の活動を示す証拠は見つかっていない」
だ〜け〜ど〜、
「活断層の可能性は否定できない」

そんなんで、廃炉になっちゃうんですか?

元ネタは、
志賀原発「活断層、否定できず」と規制委調査団 再稼働、極めて困難に
というニュースなんですが、

しかし「科学者」とうのは、
まあ、良く言えば誠実、真摯。
悪く言えば、無責任。

一方、
美浜原発の敷地内断層については、
活動性はない可能性が高い」」という結論ではありますが、

いわゆる「有識者」の間で、
「活動性があるとの明確な証拠はない」
という意見と、
「活動性を明確に否定することはできない」
という意見があったそうで・・・

そりゃ、誰だって「納得できない」でしょ。

そもそも「活断層」って何なのよ?

断層。中学で習いました。
(↓)こういうのですね。気象庁ホームページから拝借しました。


活断層国土地理院によれば、
〈「断層」のうち、特に数十万年前以降に繰り返し活動し、
 将来も活動すると考えられる断層のことを「活断層」と呼んでいます〉
だそうで。

ただ、年数に関しては様々立場によって違うみたいで、
結局、定義付け(コトバンク)によっても、
「活」なのかどうか、評価が変わってしまったりして。

活火山、休火山、死火山の定義が見直されつつあるのと同じです。

ただ、そう言ってオシマイ、と言うと、
単なる「科学不信」になってしまうので、
それはそれとして、話を進めしょう。

(↓)原発立地と活断層を重ねた地図です。


実は「しんぶん赤旗」から引用しました。
基本、原発反対(というか、政府のやることなら何でも反対)の共産党ですが、
悔しいかな、公報は上手。解りやすい。

そうそう、仰るとおり、
「日本は活断層だらけ」なんです。

なんですが、

その活断層を跨ぎ、あるいは沿って、
新幹線が通り、高速道路が走り、街が出来ているんです。

エライことです。
危険が一杯です。
私たちは、その危険の上で生活しているんです。

今日、明日のことでもそう言えるわけだし、

活断層を云々する10万年単位で言うなら、
地球自体の環境、あるいは太陽活動の変化や、

それこそ、宇宙の彼方から「白色彗星」が迫って来ることだって、
「可能性は否定できない」でしょう。

で、
福島第一規模の、様々な「被災事故」が起こることだって、
「可能性は否定できない」のです。

「可能性は否定できない」すなわち「可能性がある」ということ。

本当は、もっと前向きに響くはずの言葉が、
まあ、何とも落ちぶれてしまいました。

そうさせたのは、原子力規制委員会です。
如何にして安全に動かすか、ではなく、
ともかく、再稼働の責任とりたくない一心、のようです。

「科学的」「専門的」を謳った活断層の調査を「やらない言い訳」に利用してます。

・・・ ・・・ ・・・

もう、イイカゲン、目を覚ましましょう。
目を覚ましたら、遠慮なく発言しましょう。

原発だけ(!)が危険なのではなく、
放射性物質だけ(!)が怖いのではなく、

いかなる技術も、いかなる物質も、
上手に折り合いをつけて「利用」していくのが、
ヒトの本来あるべき姿です。

あらゆる可能性を否定できない生物としての。

念のため、申し添えますと、
私、電力供給者とは何の関係もありません。
ですが、電力需要者でない人はいない、とも思います。


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