当地区の、テレビ局が制作した「記憶の澱」という番組が第13回 日本放送文化大賞 テレビ・グランプリ受賞した。
今月、再度全国で放送されるということもあって、放送スケジュールをのせておきます。心して見なければならない暗い内容だけども、日本人として、この時代だから是非とも見て欲しい内容のものになっています。
以下に、HPアドレスで放送スケジュールがでています。
http://kry.co.jp/tv/kiokunoori/
以下は、当方が昨年のブログで内容を書いたものです。かなり前にのせたものですが、ずっと閲覧が続いており、載せてよかったと思っています。
【以前のブログ掲載文:若干修正していますが】
「きおくのおり」、おりの意味は、普段は底に沈んでいるが、ふとした瞬間、ちょっとした切っ掛けによって表面まであがってくる との意味。言い得て妙です。
全国放送では、深夜枠しか放送でない、山口でも土曜日の午後枠、見るという目的がないと見られない時間帯で放送された。
内容は、戦争の中で、加害者、被害者の両方の立場で実際に経験して、ずっと苦しんできたことを証言している番組だった。
中国での実際に行った捕虜、婦女子に対する日本軍の残虐行為、逆にソビエト兵により日本人婦女子対する陵辱行為、満州人からの襲撃など両方を見た人たちの話を実名で証言している。
中国人の村を襲撃して、残虐行為、陵辱行為を行って、村人全員を殺したとか、穴を掘って、子供含む数十人を爆破したなど、次々に証言していた。
敗戦後、満州では、満州人からの襲撃から開拓団を守ってもらうため、ソビエト兵に女性が提供されたとの話も聞けた。戦争では女性子供が犠牲にされる。
90才を越えた人が、そのときの光景を思い浮かべて、号泣する。70年以上も、その光景がずっと頭に浮かんで苦しんで来たことを思うと、さすがに気が憂う。
きちんとした記録も残されていて、その様子が生々しい。言葉では、言い尽くせない悔恨と悲しみが想像される。どれだけの事を今の人がわかっているのか。
「戦後70年、先の大戦から何を学ぶことが出来るのかという」という言葉が添えられた番組だった。
戦争をしらない世代による憲法改正議論がすすむ中、今一度立ち止まって、多くの犠牲を伴った先の大戦の事実を学びたい。
以上が、昨年の早い時期にテレビで見たことを感想にした、私のブログに掲載した内容であるが、私自身も親族に直に聞いた内容とも一致する。これに対しては、いろんな反響があり、閲覧数も半端じゃないほどだった。是非とも、日本人には見てもらいたい。