北海道新聞 5月26日の夕刊に「熊井啓監督を悼む」という、原一男監督の記事が載っていました。
熊井啓監督といえば、『海は見ていた』と『海と毒薬』を思い出します。
海は見ていた - goo 映画
吉岡秀隆さんは『海は見ていた』で若侍「房之介」を演じています。
3本目の時代劇でしょうか。
所作が美しいですね。
原作は、山本周五郎「なんの花か薫る」「つゆのひぬま」の2作。
房之介が出てくるのは「なんの~」のほうです。
房之介の描かれ方は、原作より映画のほうが好きでした。
キネマ旬報2002年6月上旬号 No.1357に特集がくまれており、吉岡さんのインタビューと写真もあります。
最後の、『~黒澤和子さんが、ここでの演技を「良かったよ」と言ってくださったんです。それだけで、僕はうれしいですね』という言葉が、印象的でした。
角館の『隠し剣 鬼の爪』のロケの時、お話していた吉岡さんと黒澤和子さんを思い出します。
「なんの花か薫る」は、新潮文庫『大炊介始末』のなかにおさめられています。
単行本『雨あがる 山本周五郎短篇傑作選』には、「雨あがる」「なんの花か薫る」「つゆのひぬま」「日々平安」がはいっています
6月2日(土)午後1時33分から3時33分まで、NHK BS2で『海は見ていた』が放送予定だそうです。(直前の午後1時30分から33分まで「熊井啓監督をしのんで」という番組も放送予定)
(情報提供 お友達)