遠い異国の地で
今夜も奏でる祖国の魂
チャイナドレスに身を包み
ステージへ上がる私
拍手喝采
研ぎ澄まされる
繊細な心
二胡を持つ手が微かに震える
きっと 冷たい夜風のせい
心を静め 弓を引く
哀愁ただよう 蘇州夜曲
客席から漏れる 甘いため息
誰が為に せつないのだろう・・
あの日 日本へ旅立つ翼にひとり
あなたを置いて飛び乗った
夢を追い続ける私に
夢は 叶える為にあるのと言って
背中を押してくれたあなた
けれども夢は
あなたほど眩しくはなかったと
そう想えば苦しくなる
せつなくなる
だから 気づかずにおくの・・
涙を誘う音色は
私の心の色
せめて あなたの愛したこの曲に
涙をうずめ 生きていきたい
” wo ai ni ”
今でも
あなたを愛しているから・・
哀愁漂う二胡の音色は、
まるで、女性の囁く声のよう・・
娘の弾く二胡は、私の子守り歌です
( ” wo ai ni ” とは、あなたを愛している という意味です。)
ランタン会場でも、二胡の演奏が、毎日聴けます
長崎ランタンフェスティバル
風香・・