お昼はいつも
「オト わかってるよ。
ママはオトの将来を信じています。
ご飯を食べながらテレビで情報番組を見ます。
今日はやたらとコロナウィルスのことで、
『いかに怖いか』
『爆発的に感染がひろがっている』
『すれ違っただけで感染したらしい』
などと、けたたましく放送されていました。
不安をあおる情報番組に
娘のオトがどう反応するか心配になり
チャンネルを変えました。
感受性豊かなオト
私に敢えてこう言います。
「何で、情報番組ってこんなにコロナのことを必要以上に不安をあおってくるんやろうね。」
「ママもそう思って、あんまり良くないな〜って思ったからチャンネル変えたんよ。
体調悪くなったら『もしかして〜』ってなって不安だらけになっちゃうよね。
オトは大丈夫やけどなぁ。
しっかりしてるから。」
あえてオトは大丈夫な子ってわかってるよってアピールをしておきました。
「うん。それにさ、体調悪くて学校休むやん。そしたら『コロナちゃうん?』って噂になっていじめられたりする子もでてくるかもしれへん。」
そして…オトは自分のことをまたフラッシュバックさせてしまいました。
「いじめってさ、嫉妬とかからくるのと、自分が優位に立つために誰かを排除するところからくるやつとあるねん。」
オトはどちらのいじめも経験してきました。
特に何でも真面目に頑張るオトは、嫉妬の対象であったと思います。
「先生がいじめることだってある。
笑いながら、出来ないことをみんなの
前であざわらったりする。
いじめられている現場を見てもそう。
先生は見て見ぬ振りをする人だっている。
だいたい、そういう先生は、自分自身がいじめられた事がない人。
もしくは、いじめられたくなくて、なんにも言わないでいた人。強者に付き難を逃れた人。
そもそも学校って
集団行動が出来ない人をバカにする。
人と違えば笑う。
1人できない人が居たら、そのチームは連帯責任っていう。
だから出来ない人をみんなが嫌な目で見たり。
学校って最悪」
オトの訴えてくることは、1年前と全く同じでした。
ただ、1年前の私と今の私は違います。
1年前の私は
『みんな我慢している事』
『みんな経験している事』
『世の中はそういうもの』
そういう言葉と態度でオトの事ちゃんと見てあげれていませんでした。
今は違います。
「オト わかってるよ。
オトは大変やったこと。ママは今ならちゃんとわかる。
オトの性格だって、ママは勘違いしてたもんね。」
「うん。負けず嫌いやと思ってたな。
私は、負けず嫌いじゃないねん。
ママやばーちゃんみたいに、負けたら悔しいとかないねん。」
そんなやつらに負けるな!
見返せ!
頑張れ!
なんて言っていた自分の言葉が聞こえてきます。
「オト もうわかってるよ。
ママは誰かと比べたりするのもうやめてん。
それよりも、ママはオトが以前のオトより成長しているところ沢山見つけたもん。
それに、オトは自分でしっかり考えているってこともよくわかった。
カウンセリングに行ったら、カウンセラーさんにいつも言われるねん。
オトちゃんは自分のことしっかり考えてるって。
だからママもそう思ってるんよ。
ばーちゃんだって、変わったよ!
オトのことゲーム上手やし、楽しそうにしてるって。色んなこと知ってるししっかりしてるって。」
そう言うと
オトは素直に
「わかってる‼️」
なんて言って
鼻歌を歌いだしました。
ママはオトの将来を信じています。
自分の思ったとおりに動けるオトになっていける。
どんなこともオトなりに乗り越えていける未来を待っています。