今年の5月末頃だったか、
直腸癌で大腸の一部を失い人口肛門となった父
夫がビデオレンタルで借りてきてくれた『テセウスの船』
このドラマの冒頭に
ドラマの趣旨とはまた違う思いを
馳せていました。
直腸癌で大腸の一部を失い人口肛門となった父
肺に転移し肺の一部を失う
肝臓に転移し胆のうと肝臓の一部を失う
癌の出来たところを取り除き蓋をする
果たして、手術後も、
もとの私の父であると言えるのか…
☆。.:*・゜
うちの場合
もとの父とは異なる父になりました。
術後に何度も倒れた影響か
こけて頭を何度も打ったからなのか
いや、もっと前からアルコールで
認知症が進んでいたからなのか
どちらにしても、
今が最悪な状態に思えて
私は私の人生を楽しめないでいます。
父は怒りやすくなり、
私たちは、
いつか他人に迷惑をかけるのではないかとビクビクするようになりました。
ずっと、年相応の認知症 ですと言われて、
年相応ならば仕方がないと
どこかでずっと向き合えずにいたんです。
父が、アルコール性認知症
アルツハイマー型認知症 や
レビー小体型認知症
いろんな要素を兼ねて少しずつ認知症が進んでいたことをしっかりと直視し向き合っていたらどうなっていたでしょうか。
機能不全家族とは
あぁ、まさに私の実家ではないか。
私は不幸ではないかと、見つめることは
本当に辛いです。
そんなことない。
大丈夫だと、ひっしに笑顔で過ごしてきた日々。
でもやっぱり父は認知症で
なるようにしかない日々を受け入れる為には『認知症』を知らないといけない
他人事ではなくなった『認知症』を受け入れないといけないと思いました。
悲しいことに、
本当の父は、優しくて真面目な人だということです。
小さな、スミレの様な花を
「ほら、ネイロ、可愛いだろ?」
なんていつも手に持たせてくれました。
田舎の土手で、よくしゃがみこんでは
小さな花をさがしていました。
もう、その時には
お酒に囚われていましたが、
若くて元気だった分、人格は普通のお父さんでした。
認知症とアルコールと入退院
父が変わってしまった。
他の方がたは、一体どう受け止めて乗り越えていってるんでしょうかね。
きっとみんながぶつかる壁。
生きている証。
大丈夫。
私もきっと
乗り越えれる。